圧倒的非日常から、本日通常業務へ。
ウルトラを完走したことがもう遠い過去のように思えます。
とはいえ、両腿の筋肉痛と歩くたびに疼く右足裏と右膝の痛みは、おととい100キロ走った紛れもない証拠です。数日で痛みがちゃんとひいてくれるかが気がかりです。
速報記事にアクセスいただいた方、コメントいただいた方、本当にありがとうございました。
私なんぞのどこの馬の骨とも分からない新参ブロガーに、暖かい応援をいただいたことには、感謝の言葉しかありません。
ブログのことはいまだに右も左も分からないような状態ですが、今後ともよろしくお願いします!
レポを書くにあたりまして一言。
ゴール直後のあまりの疲労感により、速報記事で「ウルトラはもういいです。」という身も蓋もないことを書きました(>_<)
正直またウルトラに挑戦しようという気持ちが今のところ湧いてこないところではありますが、今回ウルトラを完走できたことは、自分のマラソン経験値という枠を軽々超えて、人生そのものに大きな財産となりました。
完走できたことの達成感、喜びは筆舌に尽くしがたいものがあります。
レポでは、かなりネガティブなことを書くことになると思いますが、ウルトラ未経験者の方にはぜひ100キロにチャレンジしていただきたい、ウルトラマラソンの素晴らしさを伝えたい、という思いでレポを書きますので、よろしくお願いします。
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6月24日(土)レース前日
5:30、起床。身支度をして自宅を出発。
6:47、東京行きの新幹線に乗車。
仙台から新幹線に乗ってきた姉(以下、「ブッチャー」という。(ブッチャーっぽいから))と合流。
今回の旅は、姉弟2人旅です。
2人とも30過ぎてます。2人とも独身です。
引いてませんよね?大丈夫ですよね?
兄弟がいらっしゃる方は想像してみてください。
30過ぎて、兄弟2人で北海道に旅行に行く。
耐えられますか?楽しめますか?
僕全然耐えられるんですよねー、これが。思いっきり楽しめちゃうんですよねー。
僕3人兄弟の末っ子なんですが、うちの家族の仲の良さ、半端ないんですから!
僕多い時で月2回実家に帰りますから!
ブッチャーとは富士山を一緒に登りに行ったりもしましたからね(1回目は悪天候により8合目で下山、翌年登頂を果たす。)
ドン引きしてませんか?大丈夫ですか?だから僕結婚できないんですか?
シスコンとかじゃないですからね、ホントに。それだけは分かってください。なんせブッチャーなんですから。
わーもうこうやって弁解してるところからして、気持ち悪さに拍車をかけてしまっている~
これから30過ぎた姉弟の、客観的にみて気持ち悪いやりとりが展開されますので、あしからず。。
新幹線でブッチャーから、朝ごはん用に母が握ったおにぎりをもらいます(ブッチャーは仙台の実家に在住)。
母親が握ったおにぎり食べるの久しぶりだなー
なんか部活の大会に行くときみたいだー
でも鮭フレークのごはんに梅干しいれるのはナンセンスー
両親は、僕が100キロ走ることについて、とうとう本当に頭がおかしくなってしまったと、かなり深刻に心配しています。今回は20キロ走ったら帰ってくるようにと言われています。
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8:10、上野駅着。山手線で浜松町へ。さらに、東京モノレールで羽田空港へ。
展望デッキに行ってみた後、保安検査を通過して、搭乗案内を待ちます。
いかにもランナーの人がたくさんいます。
10:35、離陸。
ちょび「スカイツリー見えるよー、わーあそこディズニーランドじゃん!」
ブッチャー「あれ東京ドームじゃん!」
はしゃぐ田舎育ちの姉弟。
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12:15、旭川空港着。北海道上陸。
旭川は東京とうってかわって厚い雲に覆われています。
レンタカーを借ります。
レンタカー屋のおっさん「免許証をお願いします。」
ちょび「どうぞー」
レンタカー屋のおっさん「奥様もお願いします。」
ブッチャー「どうぞー」
これは、姉弟で出かけるとき、あるあるー!
だいたい夫婦と間違われる!
もはや否定しない、否定するのも面倒くさい域に達しております!
そりゃ、名字一緒ですからね。でも、二人とも指輪もなんもしてないんですよ。
どこをどう見て夫婦と判断したのか、夫婦じゃないのに夫婦と間違えた時のリスクを考えないのか、不思議ではあります。
間違えられたとき、僕は言葉に言い表せない謎の感情に包まれ、その後、とにかく結婚したい、結婚しなければならないという義務感があふれてきます。
さて、レンタカーの車種はマツダデミオ。超ペーパードライバーのブッチャーでも運転しやすいはず。
さっそくブッチャーの運転で旭山動物園に向かいます。
ブッチャー「真ん中のがアクセルでいいんだっけ?」
ちょび「ん!?実家で運転の練習してなかったの?バックで駐車できるようになった?」
ブッチャー「運転の練習してない。広いところに駐車すれば大丈夫。」
ちょび「・・・」
今回、僕のウルトラサブ10はスタートまでにどれだけ体力を温存できるかにかかっています。車の運転はほとんどブッチャーに任せるつもりです。
しかし、今考えるとブッチャーに運転させるより、僕が運転した方がよっぽど体力を消耗しないで済んだような気がします。
車で30分程度で旭山動物園着。
今回、ブッチャーにとっての北海道旅行が、ウルトラの応援のためだけものというわけにはさすがにいかないですから(ブッチャーは全く走らないし、マラソンにも興味はありません。)、ブッチャーポイントを稼ぐべく、旭山動物園にやってまいりました!
内心、前に札幌の円山動物園に行って北海道の動物園は十分満喫した、動物なんかどこでも見れる、動物に別に興味ない、動物なんてどうでもいい、30分ぐらい見れば十分、無駄に歩きたくない、・・・、でもアザラシは絶対見たい、・・・。
明日のサブ10達成は、この旭山動物園の攻略にかかっているといっても過言ではありません。
そして、岩本先生の練習メニューの最終週の説明にはこんな記載が。
レース前日は無益な動きを一切しないで、立ちっぱなし&歩きっぱなしで脚に疲労をためるような愚を犯さないようにします。
はい、愚を犯しません!!
そうです、僕は北海道に観光しに来たのではないのです。ウルトラサブ10をやり遂げに来たんです!欲しがりません、勝つまでは!
お昼を食べたあと、動物園へいざ出発です。
適切なペースを管理すべくもちろんGPSをセットです。
結果はこちら!
旭山動物園、最高!最高の動物園!
こんなに躍動感ある動物さんたちを間近で見られるのは旭山動物園だからこそ!
どこの動物園も一緒、動物なんか興味ないなんて思っていた自分がバカでした。
どんなに遅くても16:00には動物園を出るつもりが、ほぼ閉園時間までいたよ!
だって、ホッキョクグマとアザラシとペンギンのもぐもぐタイムがあって(飼育員さんがエサやりをしながら、人間がいかに愚かな動物かを語るもの)、いずれも絶対外せないじゃないですかー。
これでも全然時間が足りない!
多くの動物さんたちは16:30頃が定時で宿舎(?)に帰っちゃうんですよ。サル山行ったらサルみんな撤退してるしー。
ペース配分がわるかったんですねー。かなりの動物さんたちを見逃してしまう結果に。
旭山動物園を小一時間で楽しもうなんて、それこそ愚!せっかく北海道きたのに、もったいないわー
【教訓】旭山動物園は1日かけてまわるもの!
ウルトラの前日に行くところではない!
旭「山」というだけあって、旭山動物園はアップダウンのある難コースです。
もぐもぐタイムや動物さんたちの定時を事前に確認し、無駄のないレース運びを!
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さてさて、旭山動物園を出て、宿泊先の民宿がある紋別市に向かいます。
超ペーパードライバーのブッチャー、法定速度を忠実に守ります。
自分もこれくらい、まわりのペースに流されないようにレースを走りたいものです。
後続車はさぞイライラしたことでしょう。ガンガン抜かされます。
途中、運転をかわりつつ、セイコーマートで明日の朝ごはんを買うなどして、動物園から2時間半ほどで紋別市の民宿に到着します。
民宿のおっさん「2階の部屋になります。部屋にお風呂ついてますけど使わないでくださいね。1階の共同のお風呂ありますから。」
ちょび「は、はい。。この用紙に書くのは僕の名前だけで足りますか?」
民宿のおっさん「いや、二人とも書いてください。いやね、こういうのちゃんと書かないと、検査に来られたとき困るんですよ、検査きびしいんですから、人数があってないんじゃないかとか、年齢はあってるかとか、あとからどうだったって言われても分かんないですからね、いやね、・・・」(体感時間約10分)
知らんがな
民宿は、いかにも出稼ぎの漁師や釣り人が利用するような味のあるところで、客室は全部で8部屋。案の定、僕らが泊る部屋はタバコ臭く、タバコが苦手なブッチャーはマスクをして寝ました。
はまなす通り(この通りも非常に味があります。)のラーメン屋で夜ご飯を食べ、民宿に戻ります。
旭山動物園の感動を伝えるべく、スマホでブログをアップしようとしますが、縦の写真が横にしか出てこない、何なん?何なん?解決法が分からん。横のまま公開!
お風呂に入って明日の支度をしていたら、22時をまわっています。
あー胃薬飲まなきゃー、テーピングすぐ貼れるように切っておかなきゃ―、ゼッケンまだつけてない―、やばいー、早く寝なくちゃー。
明日は2時30分起きの予定。
4時間ぐらい寝られれば十分、ホントは最低でも6時間寝たかったけど。。
旭山動物園を楽しんだおかげで、布団に入ってすぐ眠りにつくことができました。
そんなこんなで、今回のレースにおいて非常に(×100)重要な天気をろくに確認しないまま寝てしまったのです。。
つづく。
【本日の走り】
オフ