レポ続きです。
前回まで→
【その1】レース前日
【その2】レース前半
レース後半、ゴールまでいきます。
かなり長いです。
ーー
50キロを過ぎて、相当疲労がでてくるとともに、大きな上り坂が続きペースダウン。
だんだん日が高くなって、日差しをきつくかんじるようになってきました。
身体の水分がかなりうばわれてきたようなかんじ。
55キロのエイド
50-55キロ 30:59(キロ611)
水分をかなり多めにとりました。
あと5キロで大エイド、もうちょっとでリフレッシュできるからがんばろう。
55~65キロはこのコース唯一のスライド区間。
復路ランナー、とても力強い走り。すごいなー。
アップダウンは落ち着いたものの、前を行くランナーとの間がどんどん広がってきました。脚が上がらなくなってきて、しんどい。
途中、ロッキーのテーマを流して応援してくれる方がいました。
60キロ地点の大エイドが見えてきました!
55-60キロ 27:12(キロ526)
大エイド到着。
サロマの時は10分以上滞在してしまったので、今回は最小限にとどめたいところ。
やることはすでに決めています。
ボランティアさんが荷物をすぐに出してくれたので、その荷物を受け取ってテントへ。
焦ってるかんじがでてる写真。
①アームカバーを外す。
②露出部分に日焼け止めをぬりたくる。
③アミノバリューでエネルギー補給。
④経口補水液で胃薬を飲む。
そうとう水分を失っていたせいか、経口補水液をがぶ飲み。
⑤後半分のジェルを3つもつ。
テントを出て、少しおなかにもやもやがあったので、ここで出し切ろうと思ってトイレへ。
ーー
トイレに勢いよくピットイン。
スタンバって、ドーン!
んー、すごい勢いで出たな。。
何回かこれまでトイレに行って、出すごとにやわらかくなっていましたが、このときはほぼかたちないかんじ。
違和感はなかったけど、そうとうお腹弱ってるなー。
おしりをふきふき。
そのおティッシュをみると、
あ、あかい・・・
も、もしや・・・
便器をのぞくと・・・
な、なんじゃこりゃぁぁぁーーー!!!!!
豆★板★醤★
陳さんの手にかかれば絶品マーボー豆腐ができるに違いないであろう、見事な豆板醤がそこにはありました。
(以下、悪ふざけ)
陳建一「ご家庭に豆板醤がないときは、血便で代用ください。マーボー味のうんことうんこ味のマーボー、あなたならどちらを食べますか、みたいな。僕はうんこ味のうんこ派!ははは!」
岸朝子「大変美味しゅうございます。」
(悪ふざけ終了。読者激減必至。)
てか、自分でもドン引き。
今まで生きてきた中で見たことないものがケツから出てきました。。
ただでさえ胃腸に不安があった中、これだけの運動をすれば、こういうことになるんですね。脱水気味になってたみたいですし。
激しい運動をすると、酸素や血が筋肉に総動員されるので、自覚はなくても内蔵に大きな負担をかけてるんですよね。
改めて思い知る、ウルトラの過酷さ。
ーー
ショッキングなできごとはありましたが、出すもの出して身体はすっきりんこ。
水分もしっかり補給して、水道の水で顔もあらって、生き返りました。
気持ち新たに、大エイドをしゅっぱーつ!
滞在時間は7分でした。
ーー
大エイドで折り返して、スライド区間の復路へ。
身体が回復したので、足取りはだいぶ軽くなりました。
往路の方のランナーに目を向ける余裕もありつつ、足を進めます。
すると、なんとなく見覚えがあるノースリのランナーが前から走ってきます。
メガネがかすんでいたので、はてブロノースリによく似たノースリかなと思っていました。
すると、そのランナーがだいぶ近づいてきたところで、ノースリのワッペン?を見ると、
足がはえてる!
やっぱり、はてブロノースリだ!
とっさにでた一言。
「はてブロ、がんばってください。」
はてブロノースリのランナー「○×▽●(よく聞き取れず)ファイト!」
自分史上最大級の地味なスライド!
僕、一部誇張して書かれることも多いんですが、スライドするときはちょっとテンションが上がります。が、このときは自分でもびっくりするくらい低いテンションの声がけでした。
だって、だれかっていう確信がなかったので。
僕が全く知らないはてブロガーさんが走っていても全然おかしくはないわけです。
でも、もしこの日、知ってる人と会うことがあれば、この人しかいないという思いはありました。
それは、
やまださん!(id:bendertone0)
やまださんの大会前日のブログ↓
bendertone0.hatenablog.com
いわて銀河走るのばればれやん!
っていっても、やまださんは現役を退いたし(?)、走るとしたら50キロなのかなーとか想像しており、大会前夜このブログを読みながら会場で会えたらいいなーと淡い期待をもっていました。
スライドした後、十中八九あのランナーがやまださんで間違いないと思い、後からブログでやまださんであることが確定。
まさか100キロ走っていたとは。しかもファンランて。
ヘンタイにもほどがある!
やまださんは僕のあこがれのランナーでありブロガーです。
折にふれてコメントで支えて下さったので、今回このようなかたちであれ、お会いできたのは心からうれしかったです。
われわれを引き合わせてくれた、いわて銀河に感謝です。
ーー
64.7キロのエイド
高校生のボランティアから元気をもらいました。
次のエイドまで7.9キロと今までの中で一番次のエイドまでの距離が長いのと高低図上、次の5キロはのぼりなので、しっかり補給しました。
60-65キロ 34:51(キロ658)
アップダウンがきつい。でもなるべく歩きません。いや、歩いたかも。
65-70キロ 28:39(キロ543)
次のエイドが遠い。
70キロを過ぎてペースが一気に落ちてきました。
9%の坂。心が折れて歩き始めました。
ずっと坂が続くので、もうサブ9.5は厳しいなと考えていました。
ようやくエイドが見えてきました。
上り坂でそうかんたんにエイドに行かせてもらえません。
72.6キロのエイド
かぶり水で頭を冷やしました。
とにかく水がほしくて、水、スポドリ、コーラを立て続けに何杯も飲みます。
次のエイドまで5.7キロ。これも長い。
きっつ!
のどかな風景が続きますが、身体はいよいよ動かなくなってきました。
70-75キロ 33:59(キロ647)
この写真の青いランシャツのランナーさん(青ランさん)、この後抜きつ抜かれつを繰り返すのですが、そのたびに声をかけてくれて、ものすごく力になりました。
青ランさん「サブ10いけますよ。がんばりましょう。身体を動かし続けましょう。」
ちょび「はい。もう30キロ切ってますからね。がんばりましょう。」
青ランさんがすごいのは、どんな坂も歩かないということ。決してはやいペースではないものの、確実なペースで進んでいきます。
僕はというと、この頃になるとペースがみるみる下がる一方だったので、もうサブ9.5は無理。なんとかサブ10はしたいと考えていました。
1キロ1キロがとてつもなく長く感じられるようになり、とにかく次のエイドが遠い。
水分失って干からびちゃうよーと思ったところに、私設エイド。
本当にありがたかったです。
飲み物一杯いただきました。
命の水ってかんじがしました。
78.3キロのエイド
右手に水、左手にスポドリを紙コップに次々そそいでもらい、無心で水分補給。
75-80キロ 32:34(キロ630)
81.3キロのエイド
この後上りが続くので気合いのかぶり水。
コースは千貫石森林公園内へ。
いきなり激坂。
11%。走るなんて無理。歩きます。歩いてのぼるのもきつい。
この坂でも歩かない青ランさんは、はるか遠くへ。
11%がおわったと思ったら9%。
無理だってーこんなのー。
坂で一度歩き出すと、再度走り始めるその一歩がなかなか出ません。
下りになったかなというところで、ちょぼちょぼ走り始めました。
80-85キロ 30:34(キロ606)
うねうね続く林道。着地するごとに足裏の痛みが増していきます。しんどすぎる。
2年前のサロマのワッカを思い出しました。
サロマのコースは80キロ過ぎからのワッカという国定公園内のコースを走ります。そのはじめの部分と今走っている林道のかんじが重なりました。
あのときは寒さとの戦いでした。
でもそれを耐えた先に最高のゴールが待っていました。
ここはあの時のワッカ。とにかく耐え忍ぶのみ!
ーー
そんな林道の中でもオールスポーツさんの「撮影中」の表示。
こんなところで写真よくとるなーと。
何かの訓練かのごとく、茂みに身を隠して獲物を狙うカメラマン。
クマがでそうな森の中で本当におつかれさまです。
そんなこんなしてたら、視界に青ランさんが入ってきました。
この林道、途中道に迷ってないか不安になるくらいまわりに人がいなかったので、ランナーが見えてきて一安心。
しばらくして追いついました。
ちょび「もうちょっとですね。エイドまだですかねー」
青ランさん「がんばりましょう。動き続けましょう。」
ちょび「エイドまだですかねー」(早くエイドに行きたくてしかたない)
87.4キロのエイド
高低図ではこの先もう上りはありません。あとは下り基調。
最後の走りに集中するためにトイレへ。
おしっこ。よかった、透明(*´▽`*)
エイドを出発。
僕がトイレに行ってる間に青ランさんはずっと先へ。またしばらく一人旅。
85-90キロ 30:39(キロ607)
90キロ地点を通過した時間はちょうどスタートから8時間30分。
森林公園で大きくペースを落として、もうサブ9.5は無理だと思っていたので思いがけないタイムでした。
ここからキロ6ペースでいけばぎりぎり間に合う。
でも、70キロ以降キロ6ペースをきれなくなっていました。
ここからペース上げられるのか?
先週のさくらんぼマラソンのハーフ、90分切りまであと6秒足りませんでした。
また同じように、ギリギリダメでしたでいいのか。
身体はキツいけど、故障系の痛みはなし。
この大会に向けて距離をこなしてきた自負はある。
ウルトラにエントリーした理由、それは自分の限界に挑戦するため。
あと10キロ、
まだ走れる!
両頬を強めに2回たたいて、「しゃっ!」
ギアを上げました。
前にいた青ランさんをパス!
ちょび「いよいよ10キロ切りましたね!がんばりましょう!」
92.1キロのエイド
水分しっかりとって、何か一口食べてすぐ出発!
90-95キロ 27:04(キロ524)
96.5キロの最後のエイド
気合いのかぶり水。
これまでエイドで必ず何か食べてきましたが、最後はもう何も食べません。
水分をしっかり補給してすぐ出発!
ペースを上げても、1キロ1キロが長い。
交差点では車の通過で足止めをくらいます。
身体はヘロヘロ。
人がいないところでは声を出さずにいられません。
「はあああ(*´Д`)はああああ(*´Д`)ウボァー(*´Д`)」
そして、ゴールが近づいているのに全く盛り上がりが感じられません。
運動公園らしきものがいっこうに見えてきません。
すると、坂を上った先に「負けないで」を流しながら誘導するスタッフさんが見えてきました。
もうすぐゴールだ!ってか最後の最後に上りきつい!
運動公園内に入り、おっさんたちのラグビーの試合を横目に、陸上競技場内へ。
ひとりっきりのトラックを走ります。
福島県からお越しの○○さんってアナウンスをしていただきながら、ラストラン。
長い長い100キロ、たくさんの方に支えていただきました。
ゴール!
感謝の気持ちを込めてゴールテープを切りました。
僕がゴールした1分後に青ランさんもゴール。お互いの健闘を称えあいました。
少しお話させていただいて、ものすごくステキなランナーさんでした。
あてにならないスントのデータ↓
自分で整理した今回の記録↓
つづくるくるミラクル