今日は、日に焼けた顔の皮膚が一気にはがれだして、ただでさえヤバい顔がより一層ヤバいことになっています。
レポ続きです。
前回まで→
第1回東北みやぎ復興マラソンふりかえり【その1】スタートまで - ちょびの走りっこ記録
第1回東北みやぎ復興マラソンふりかえり【その2】レース前半 - ちょびの走りっこ記録
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11キロ地点のエイドではらこめしを食べて、このレース既にやりきった感を感じつつ進みます。
亘理町荒浜地区をぐるっと通り過ぎて、先ほど往路で通ってきた亘理大橋の復路を走ります。
記念誌より
そして沿岸部のひたすら長く続く道路を北上していきます。
記念誌より
突然ですが脳内BGM!
どーこへーでもーつづくー道がある~♪
わたくし、小室サウンドで育った者です。
はじめて買ったCDがSMAPの「たぶんオーライ」で、そのあとミスチルの「シーソーゲーム」とかをはさんで、安室ちゃんの「Don't wanna cry」を買いました。
特別ファンというわけではありませんし、せいぜい聞いていたのも小室プロデュースのときまででしたが、引退報道の後、思わずツタヤに行きました。そしたら安室ちゃんのCDほとんど借りられていました。
でも90年代の安室ちゃんの曲をすぐ聞きたいと思って、配信でベストアルバム「181920」をダウンロード。
ここ数日は走りながらずっと安室ちゃんを聞いてました。
やっぱり眉は細眉!
小室ファミリーで第一線で今も活躍を続けているのは、安室ちゃんぐらいですよね。
引退と決まって、改めて安室ちゃんの存在の大きさを感じています。
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って、完全にマラソンから離れてしまいました。
あまりにもどこまでも続く道なので脳内BGMがかかったということでした。
この辺までくると、ランナーはばらけました。
かなり日差しが気になるようになってきて、まわりのペースが落ちてきました。
この人、ちょうどいいペースだなーと思ってついていくと、いつのまにかペースが落ちてしまっていたり。
それまでは沿道の応援がほとんど途切れなく続いていましたが、さすがにこの沿岸近くの道路まで応援に来るのは困難と思われ、静かな道路を淡々と進みます。
15キロ付近でジェルを補給(だいたい10キロおきでジェル補給の計画)。
19キロ付近にフードつきのエイド。
はらこめし以外エイドでフードを食べることはありませんでしたが、ここにはブドウや梨、まるごと1個のトマトがありました。ミニトマトじゃないです、立派なトマトがまるごと。
以降、6か所のフードエイドがありましたが、どこになにがあったかうろ覚えです。
ただ、公式サイトにも紹介されていた、せり鍋、岩沼とんちゃん(ホルモン焼き)、浜焼きがちゃんとありました。他では味わえない、充実したフードエイドだと思います!
せり鍋
(紙コップで提供されていました)
岩沼とんちゃん
浜焼き
(さすがに網の上に置かれてはいませんでしたが、香ばしく焼きあがった貝がエイドに置いてありました。)
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ということで20キロ通過。
そして、中間通過は、1:37:45(グロス)
よし、このまま行ったらグロスでサブ315いけるんじゃないか!
だなんて思いは微塵もありませんでした。
もうだいぶ前から、15キロ辺りからでしょうか、このままのペースでいけるはずがないということはうすうす分かっていました。
練習で35キロ走をしたときの息づかい、足の感覚と全く違います。
明らかに息がきれ、足が重い。
そして、何より胃が痛い。。
走り出して4,5キロしてからなんとなーく、やだな~やだな~(稲川淳二風味)
と思っていた胃のもやもや。
もやもやはやがて違和感に、違和感は不快感に、不快感は痛みにかわっていました。
キリキリしめつけるような弱冠吐き気もともなう痛み。
大会前最後の土曜、飲み会の翌日に10キロTTをしたときのあの胃のかんじ。そのときの痛みを超えていました。
僕は走ると胃がよく痛くなります。痛くなっても、違和感のレベルでレース内容に影響が出るほど痛くなることはほとんどありませんでした。
最近は大会の前日と当日の朝に胃薬を飲むことで、ほとんど気にならなくなっていたんですが、今回久々に胃痛が襲ってきました。
朝ごはんを食べ過ぎたわけではないし、食べるのが遅かったのか、最近胃が弱っていたのか。。(エイドで食べたはらこめしのせいではないです、ホントに。はらこめしは悪くありません。仮にはらこめしが胃の状態を余計悪くさせていたとしても、はらこめしはどうしても食べたかったので悔いはありません。)
そして、照り付ける日差し。
あとから大崩れしないようにペースを落とそう落とそうと思っても落とせませんでした。
改めて思いました、自分はペース落とすの恐怖症なんだと。
とにかくいけるところまでペースをキープするんだという現実逃避ないし思考停止。
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23キロのエイド、会場直近のエイドでとても盛り上がっています。
そして、先日友人の結婚式で知り合ったK君発見!
超イケメンのK君、結婚式のときはシュッとしていたので、ちゃんと見つけられるかどうか不安で、23キロのエイドが近づいてきてずっとキョロキョロしていましたが、すぐに分かりました。
グラサンで身体を前のめりにしてガンガン声がけしています。
結婚式のときのK君じゃない。。
マラソンは人をかえる。。
K君とハイタッチして、元気をもらいます。
24キロ付近、仙台空港の近くを走ると頭上を飛行機が過ぎていきます。なかなかの迫力。
25キロ付近でいよいよペースが落ちてきました。
まわりのランナーについていくのが厳しくなってきました。
ジェルを補給します。
27キロ過ぎ、名取市美田園地区、住宅地で沿道の応援がアツいです。
「アゴをあげるな!足をあげろ!」
明らかに自分に言われているような気がして、目線を落としアゴをひきます。
息を一息はきます。
よし、脳内BGMだ!
残りは15キロ、まだサブ315のチャンスがなくなったわけじゃない。
チャンスを追うんだ!
(この前PVまでダウンロードしちゃいました。イントロ、そしてサビへの盛り上がりがたまらない)
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28キロ過ぎ、仮設トイレを発見。
この胃ではダメだ、思い切ってスッキリさせた方がいい。
はじめて足をとめました。1つあった仮設トイレは使用中でした。
深呼吸をします。
とにかく苦しかったので、足をとめて少し気持ちが落ち着いたかもしれません。
チャンスを追いたい気持ちはやまやまですが、サブ315が無理なことはここでほとんど確信しました。少しでもいい内容で終わらせよう。
トイレがなかなか空く気配がなかったので、再度走り始めることにしました。
足が重く、思うように足が前に出ません。
30キロ通過。
ここから先は途方もなく長いゴールまでの道のりです。
つづく。(次回ゴールします)