こんばんはー。
今週末走るスイカロードレースで10キロ40分切りを目指してぼちぼち走っております。
16日(土)に10キロを走ってみたところ、40分07秒という記録でした。
このときは涼しかったんですが、本番は天気予報だと蒸し暑そうな雰囲気で、しかも前日は東京で結婚式、さらに今週は飲み会が続く予定で、日曜走れる気が全くしません。練習でできていない40分切りはかなり微妙な見通しです。
それでも、全力を尽くして走り切って、大好きなスイカをたらふくいただいてこようと思います。
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さてさて、最近というか昨日読んだ本をご紹介します。(昨日東北新幹線がとまりまして、仙台から新幹線で自宅に帰ろうとしていた僕は4時間ほど足止めにあい、その時間で本を読んでいた次第です。利用する側も大変でしたが、鉄道関係者のみなさんは大変な1日だったと思います。おつかれさまでした。)
1冊目はこちら!
52歳、53歳とサブスリーを達成したマンガ家みやすのんきの54歳シーズンは、
日本最高峰である富士山をふもとの富士吉田市役所から駆け上がる
「富士登山競走」(標高差3000m)と日本トレイルランニング大会の最高峰
「日本山岳耐久レース、通称ハセツネCUP」(累積標高差4582m)への挑戦だった!
その全貌を公開すると共に、山登りの足の使い方はマラソンとどう違うのかを
マンガ家ならではの独自の視点で分析していく。(内容紹介より)
みやすさんの本は新刊がでるたびにチェックしてるんですが、今回の本はこれまたすごい内容になっています。
みやすさん、富士登山競争完走→ハセツネ完走→つくばサブ3という偉業をやってのけていらっしゃるのです!
この本ではまず、トレイルの走り方や練習法の解説があって、僕のようなこれから本格的にトレイルに挑戦しようと思っているビギナーにぴったりの内容。
「下りの理想の姿勢はへっぴり腰」との記載に勇気をいただきました。
次に、富士登山競争とハセツネのコース紹介、攻略に至る完走記が詳細に記載されています。
読んだら2つの大会にすごく出てみたくなります。
これから富士登山競争あるいはハセツネを走るランナーには必読の一冊といっていいと思います。
2つの大会の記述だけでもお腹いっぱいで、あとはあっさり終わるものかと思いきやハセツネ1カ月半後のつくばサブ3への道のりがこれまた読みごたえあり。
ハセツネを終えた身体のダメージにより、つくば3週間前の30キロ走はキロ630ペース。それでも、みやすさんはそこでサブ3いけると確信するわけです。
サブ3ランナーおそるべし!
自分の確固たるノウハウをもって練習、レースに臨んでいらっしゃるのでブレがありません。
あのー、僕どうしてもレースペースで最低30キロのロング走ができないと本番で同じように走れるはずがないって思っちゃうし(練習でできないことは本番でもできない)、たぶんこの先もずっとそう思い続けそうなところがあるんですが、サブ3経験者はそう思っていない方がけっこういますよね。みやすさんもそのひとりです。
とくに、一度みやすさんの本を読んだことがある方はお分かりと思いますが、みやすさんはフォームへの飽くなき探求心と信念があり、トレイルからロードへフォームの立て直しをすれば、たとえレースペースで30キロ走れなくても、サブ3できるという自負があるわけです。かっこいい!
トレイルからロードへの転換、トレイルのロードへの相乗効果について言及があり、これまた僕のようにトレイルとロードを両方楽しみたいと思っているランナーにドンピシャな内容です。
富士登山競争もハセツネもすごいんですが、その後のサブ3達成がとてもドラマチックで感動しました。
決して嫌味でいうわけではないんですが、本を出すことが前提にあると人間ここまで頑張れるんだなと思いました。うん、やっぱり嫌味にしか聞こえませんが、僕が言いたいのは走る原動力ってやっぱり必要ですよね!ってことです。
サブ3を達成される方ってやっぱり走る原動力が違うんだなと思います。
さらっとやってのけるように見えて、その内にとてつもない情熱をたぎらせてるんですよね。
かくいう僕も、去年のサロマはサブ10するぞという気持ちでギラギラしていたなと今になって思います。何よりもけっこうなお金をかけてサロマに行くということが走る原動力になっていました。やっぱりお金がからむと人間かわりますよね。
この本は、トレランに興味がない方でも、読み物としてとてもおもしろい一冊です。
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次はこちら!
トップランナー鏑木毅が20年のキャリアで培ったトレイルランとロードランを両立させるメソッドとは?月間走行距離の3%の累積標高が、頂点に駆け上がる鍵だった!
日本のトレイルランニングシーンの第一人者である、プロトレイルランナー・鏑木毅によるトレーニング&技術大全。
トレイルランニングのみならず、ロードランニングにも有用なトレーニングの最新メソッドが満載!(内容紹介より)
鏑木さんの本を今回はじめて買いました。
トレランの練習法、レースにあたっての注意点、携行品、マナー、走り方、ケアなどなど、これからトレランを始めるにあたっての必要知識がスッキリ網羅されています。さらに吉田香織選手との対談もあって盛りだくさんの内容です。
僕のようなこれまでトレラン雑誌をほとんど読んだことがないようなトレランレベル1の人間(装備がそろってなくてメラ一発で死ぬレベル)にぴったりの内容でした。
トレラン経験者の方にとっては、それほど目新しい内容になっていないかもしれませんが、100マイラー向けのページなんかもありました。
写真を使った解説が盛りだくさんなところもよかったです。
そしてそしてー、一番目を引いたのがココ!
鏑木さんもピョンしているよー!!
ピョンの時代きてるー!!
二重跳びがプライオメトリック効果が高くておすすめとのこと!
あと、下りの走り方でやたら「ダンスを踊るように」って出てきたのが印象的でした。
トレランの走法を習得するなら、ダンスを始めるのが近道なのではないかと思った次第です。
このかんじだと僕、へっぴり腰でダンスを踊りに山に行くことになりそうです。
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最後に、今読んでいる途中の一冊。
「いじめられっ子、3流ランナー、無気力公務員から40歳でUTMB3位になった“結果を残す”コツ!」(内容紹介より)
自己啓発本的なかんじです。
メンタルの鍛え方について書いた本だと書かれており、鏑木さんの方法論を仕事の向き合い方に昇華させていくような内容でまとめられています。
目次にさらっと目を通しただけでもこんなフレーズが。
「本番までにできることはすべてやる」
「一つひとつの練習を成仏させる」
「好きなことだから本気で遊ぶ」
「『ここで死んでもいい』という覚悟が力を生む」
「鏑木毅ならどうするかを意識する」
「真剣勝負を重ねれば心は筋肉のように磨き上げられる」
「自分から修羅場に追い込む」
「負の感情を前向きのエネルギーに転化する」
「悔しさを溜め込み、マグマのように燃やし続ける」
「明日はきっとよくなる」
「鏑木毅、ここにあり」
鏑木節がグイグイきてますよー!(目次のごく一部です)
アツすぎますよー!
目次の時点で喝入れられてるかんじです!
そして、全部読むまでもなく、目次だけでなぜか読了感。
今後の走りへのモチベーションアップにつながることは間違いないでしょう。
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ということで本を3冊ご紹介しました。
上2つ(みやすさんと鏑木メソッド)はこれからトレランを始めようと考えている人にとって、とても充実した内容になっていると思うのでおすすめです。
さて次回更新はスイカロードレースレポの予定ですが、長くなりそうなのでとりあえず速報をあげた上でゆっくり書くつもりです。
今週末サロマのみなさんがんばってください!ご健闘をお祈りしています!僕もがんばります!
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今朝の緊急地震速報はびっくりしました。ブロック塀倒壊というのは1978年にあった宮城県沖地震でも多くみられた被害で親から当時のことをよく聞かされていたので、報道を見るにつけ心が痛みます。もっとも、多くの方が阪神大震災の経験を活かして冷静に対処されたものと感じています。関西のみなさん、引き続き余震の恐怖があり不安な夜をお過ごしでしょうが、どうか気持ちを確かに乗り越えてもらいたいと思います。1日も早く日常を取り戻せることを心からお祈りしております。そして、僕も改めて災害への備えができているか確認します。いつまた自分の身に起きるとも分からない災害への戒めとして書かせていただきました。