レポ続きです。
前回まで→
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ペーサーについていきハーフ通過は、1:27:39。
引き続き、ペーサーについていきます。
息づかいは落ち着いているし、脚も元気です。
ペーサーといっしょに集団で走ると、とても楽なんですが難点も。
エイドです。
やはり接触しそうになったり、まわりに気をつかっているとペースが落ちます。
ペーサーはペースを落とすことはないので、エイドのたびにペーサーとの間が開いて、ペースの上げ下げがはげしくなってしまいます。
上り坂の中腹にエイドがあったりして、そういうところではペースの乱れがより強くでます。
そういうところで脚を使っちゃってたんだなと今になって感じつつ、まもなく25キロ。
20~25キロ 21:00(キロ412)
いよいよここからコース一の難所の上り坂下千里子!(即位礼正殿の儀のNHKの特番でコメンテーターしていたのを否定的に見る人がいて、NHKのレギュラー出てるし全然おかしくないのになんかかわいそうだなって思いました。)
この上りは無理をしないと決めていました。
ここでペーサーにそのままついていく人とそうでない人が分かれました。
僕はペーサーについていかずに淡々と自分のペースで。
いざ上り始めると、きついのはきついですが、過去に上ったことがある坂と比べれば中級レベルくらい?はが路の坂の方が傾斜がきつい気がしました。
だいぶペーサーに離されましたが、その差は100mくらい。
坂を上り切ったら下って少し上って温泉街の方へ。
御所湖という湖に沿ったコース、左手につなぎ温泉という温泉地があります。
このつなぎ温泉に以前旅行で泊まり、御所湖周辺を走ったことがあります。
その時撮った写真
高橋一族の力
一番右と左のラストは「あぶないよ」が共通。あぶないんだね。
温泉街の沿道からたくさん声援をいただきながら、ペーサーとの差を徐々にうめていきます。
そして、折り返してさきほど上った坂を下っていきます。
確か下りに入る手前にあった私設エイド、すばらしかったです!
集団に入って楽に走りたいので、さっきの上りをゆっくり走った分、下りはハイペースで。
一気に下るー。はやいはやい。下ってる途中で30キロ。
25~30キロ 21:53(キロ422)
上りの分のペースの落ち込みは許容範囲内におさめられたかんじ。
30キロ通過のタイムが2:05:58。2分の貯金。
ペーサーとの差もだいぶ縮んできました。
さーグングンくだります。
エプソンを見ると、キロペース3分30秒台が表示されています。
はやすぎ?
でも、これだけとばしてもペーサーとの差がなかなか埋まらない。
下りでペーサーにおいつくプランだったので焦ります。
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そんな中、この前後はスライド区間でもありました。
まっくさんとは、指がふれるかふれないかのETタッチ。
そして、問題のtkさんとのスライド。問題のっていうのもおかしいか。
tkさんは背が高いので、だいぶ前からでもよく分かります。
ちょび「てぃーけーすぅわーん!」
tk「ベホマず~~~~ん!」(たぶん言ってない。なんて言ってたか覚えてない。)
ハイターッチ!!
前回ごいっしょした仙台ハーフの時は、盛りのついた猿の如くハイテンションでハイタッチしたんですが、今回僕はだいぶ疲れていました。
らしさが欠けていたなと、レースを楽しむ余裕に欠けていたなと、なんだか反省。。
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さてさて、下り坂を一気に下りまして、ペーサーに追いつくかと思ったら全然追いつかない。
そして、下り切ってある程度コースがフラットになってきたところで、脚が重くなっていることに気がつきます。
がんばらないとペースを維持できない感覚。さっきまであんな楽に走ってたのに。自分のかわりように驚きます。
こっからなんだよ。ここからがマラソンのスタートなんだよ。
僕とペーサーとの間がだんだん開いてきました。その差約200m。
僕とペーサーの間に、集団で紅一点だった女性ランナーが走っていました。
よしまず女性ランナーに追いつこう。
いや、追いつくだけじゃない!風除けになるんだ!
そう!男たるもの、女性ランナーの風除けにならなくてはならないから!
※ここから説明するのめんどくさいのでてきとーに流してください。
僕の脳内で盛岡シティマラソン応援ソングが流れます。
「ただちょびたくなるの」中山美穂(1994年)
♪ただちょびたくなるの
ちょびだから ちょびだけど
いつも ちょびが
ちょびよりあたたかい
ぬくもりをちょびたい
ちょびらしい ちょびたへ…♪
コウさん、ちょびらしいちょびたって何?
(コウさん、応援いただいき本当にありがとうございます!)
応援ソングの効果虚しく、女性ランナーとの差は開いていくばかり。
下り坂を過ぎれば、あとはゴールまで下り基調、追い風になるとみていましたが、走りやすさはいっさいゼロ。余裕は完全になくなりました。
それから、ペーサーも女性ランナーも視界から外れていきました。
この区間、傾斜のついた橋を往復するところもあって足は削られ、30キロ過ぎればあとは何とかなるだろうという期待は崩れました。
↑応援ナビから見れるフィニッシュ動画のサンプルより。きつかった橋があったところ。この動画見るとコースをふりかえることができていいです。
30~35キロ 21:49(キロ421)
35キロ通過時点で2:27:46。
サブ3ペースだと、2:29:18。
まだ貯金はある!粘れ!粘るんだ!
まだ十分サブ3狙えるところにいるんだって!
狙えるときに狙うんだよ!
ここぞってときに決めるんだろ!
あと、たかが7キロちょっと!30分耐えるだけだろ!
この苦しさを乗り越えるために走ってきたんだろ!
あがらない。
脚があがらない。
ただただ脚があがらない。
なんであがんないんだよ!
あがれよ!
脚あがれよ!
脚の裏側がパンパンでした。
息も絶え絶え。
限界でした。
貯金は一瞬にして消えました。
どんどんランナーに抜かれ、抜かれるたびにそのランナーについていこうとしますが、せいぜい10mがやっと。
脚が痛くて動けないのではなく、ただただ前に進めない。
前に進めない。
ダメか。
本当にきつくてやめたくなる。
でも、苦しいのは自分だけじゃない。
tkさんが完全にもっていってるのであげようか迷ったんですが一応僕はゼッケンにこう書きました。ラグビーの試合、ひとつも見てませんけど。
この日は全国各地でたくさんのランナーがレースを走りました。
復興マラソンが中止になって気持ちが沈んだりもしましたが、でもブログを通じてみなさんから刺激をいただいて、この日に向けて走り込むことができました。
その感謝の気持ちを結果でお返ししたかったんですが。。
とにかく、どんなに苦しくても最後まで信じて走り続ける。最後まで走り切らなきゃ。
35~40キロ 23:56(キロ447)
40キロ通過時点で2:51:42。
サブ3ペースだと、2:50:38。
あと2キロというところで、沿道から3時間間に合うよ!という声。
それを信じて必死に腕をふりますが、まもなくエプソンのタイムは3時間を過ぎました。
きつくてきつくてとにかく早くゴールしたい、その一心でフィニッシュゲートをくぐりました。
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レース編は以上。次回ゴール後の饗宴の儀について。
つづく。