9月22日(火)、四連休最終日、以前から行きたいと思っていた山に行ってきました。
その山が紹介されていたのがこちら。
あのはてブロランナーも登場する!ラン+トレイルvol.44。
『トレイルラーメン』という企画。
「行列に並んで1杯のラーメンを食べるように1本のトレイル、山の雰囲気(味)を好きになって通う「ファン」が増えてほしい」
えっと、僕にはあんまり意味がよく分かりませんが、要するに、トレランのトップランナーのみなさんがおすすめのトレランコースを紹介するというものです。なぜラーメン?むしろトレランコースとその近くのおすすめのラーメン屋を紹介するって方がおもしろいのでは。
44,45ページ、宮城を代表するトレイルランナー須賀暁さんが後白髪山(うしろしらひげやま:仙台市青葉区)のコースを紹介しています。
須賀さんは、3:59に登場します。尺が短すぎるという。。
本題からそれますが、須賀さんは先日のOSJ安達太良山トレイルに参加されて途中で転倒されてDNFだったんですが(やっぱりあのコース危険!)、レース後にSNSがざわつきました。
トレランをする方には以下の記事をぜひ一読いただきたいです。
東北はトレイルレースが非常に少ない地域です。その中にある貴重な大会の一つを、地元の皆さんの想いを踏みにじるような行為をして欲しくないのです。
僕は、ズルをするなという須賀さんが書かれていたことを全面的に支持しますが、いくらランナーの良心に訴えても限界があります。ルール違反には厳格にペナルティを与えないとダメだと思います。
ーー
はい、ということで須賀さんおすすめの後白髪山コースを走ります。
自宅から車で1時間弱(仙台市中心部からも車で約1時間)で、定義山の西方寺に到着。そこから約1キロのところに後白髪山コースの入り口があります。
この定義山(地元民は「じょうげさん」と呼びます。)は、ご祈祷してもらったり、兄家族がやってくると行ったり、ちょび家ではよく行くお寺です。でも、定義山から登山ができるとは全く知りませんでした。
定義山は三角あぶらあげが有名です。めぼしい観光地がない仙台ですが、移動手段があればおすすめの観光スポットです。
ここの駐車場からスタートです。
8:16、スタート!
まずはロードを走ります。
向こうに見えるのが後白髪山です。たぶん。
約1.5キロ走って登山口にやってきました。
林道に入っていきます。
しばらく林道です。緩やかな傾斜が続きます。
標識がでてきました。
ここから本格的な登山道に入ります。
登山道に入ってみると、
草ボーボーじゃん。
須賀さん、ほんとにここ走ってるの?正気か。
このまま進んでいいのかためらいを感じながら少し進むと、前からランナーがおりてきました。
よかった、ちゃんと人がいた。
そのランナーさんは、かみなんとかっていうところまで行って戻ってきたとのこと。
そのかみなんとかっていうのがどこかよく分かりませんでしたが、そのランナーさんとお会いできたことでこの先進んでも大丈夫なんだと安心しました。
なお、山ですれ違ったのはこのランナーさん一人だけでした。
さらに、進んでいきますが、やっぱり草ボーボー。
でも、しっかり道はあり、次第にボーボーじゃなくなってきたので進みます。
傾斜はなだらかで、走ろうと思えば走れるくらいの上りです。
標識にしたがって進みます。
草が茂ってるところがあるものの、走りやすい道です。
林道と登山道の交差点。登山道をまっすぐ進みます。
4キロ地点の標示。登山口から山頂までのだいたい中間地点です。
「わさび沢」という標示。
何かの観測地点。
少し開けた場所の水茶屋というポイント。
ときどき出てくる笹薮。
なんかトゲトゲしてるのもあって、やだもー。
緩やかな上りの中に下りも多少ありつつ進んでいたところ、小さな沢につきました。
ここで、どこに進んでいいか分からなくなりました。
この地点です。
このコースは、分岐があってもまっすぐ進めばいい分かりやすいコースですが、唯一ここで立ち止まりました。
道らしい道がないなとうろうろしていたら、沢をわたって少し上ったところに道がありました。
下るときにここのポイントで、落ちている標識を発見しました。
以前はどこを進んでいいのか分かるようになっていたのだろうと思います。
山をLOVEして。
写真で伝わりませんが、涸れた沢を下って上るところです。
トリッキーなポイントはさきほど迷ったところとここだけで、笹薮さえなければとても上りやすいコースです。
登山・トレラン初心者にはすごくいいコースだと思います。笹薮さえなければ。
だんだん傾斜がきつくなってきました。
ブナブナしい~
分岐にやってきました。
頂上まであともう少しです。
木の背丈が低くなってきました。緩やかな傾斜の道をすすみます。
ぬかるみがいくつかあって萎えました。
もうそろそろ頂上だというのにまた笹ゾ~ン
景色が開けてきましたがガスってます。
あともう一息というかんじ。
はい、頂上にたどりつきました!
後白髪山山頂(標高1422m)
さらにまっすぐ進むと船形山です。
山頂についた時間は10:30。
スタートから約9.5キロ、2時間15分かかりました。
船形山方向を撮った写真。
ガスってきれいな景色を見ることはできませんでした。
東の眺望。
左に見えるのが北泉ヶ岳、右に見えるのが泉ヶ岳です。
雲が晴れるのを少し待ったら、下界の方が少し見えました。
ということで、ちょっと休んで上ってきた道を下ります。
須賀さんも雑誌で紹介していたとおり、岩がほとんどないのでとても下りやすいです。
ただ、急なところもあるので気を付けながら下ります。
笹薮も勢いで突破。
だーっと下ってロードにでました。
お寺に戻ってきてフィニッシュです。
ーー
車に戻って腕を見てみたら、
藪で腕がやられてる~ もちろん脚も~
全身タイツ推奨です。
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それではお昼ごはん。
お昼ごはんの前に温泉に入ろうと思って事前に近くに定義温泉があることを調べていましたが、震災後閉鎖しています。廃墟になってるみたいです。トレランと温泉はセットなのでそれができないのが残念。
参道にお店が並んでいます。
須賀さんもよく行くという「はやとみ」というお店に行きました。
定義名物、やきめし。
大きなみそおにぎりでこれだけでもおなかいっぱいになります。
冷やしとりそば
そして、定義山に行ったら欠かせない、三角あぶらあげの「定義とうふ店」さんへ。
サンドウィッチマンがテレビでよく紹介することもあって土日はたくさんの観光客がやってきます。
行列ができていますが、回転がはやいので5分ほど待つ程度でした。
こちらが三角あぶらあげ。1枚130円。
あげたてをすぐいただくことができます。
人が多くて道路で座って食べてる人も多数。
醤油と七味をかけていただきます。
昔に比べるとあぶらあげが小さくなった気がします。
僕は七味をたくさんかけて食べるのが好きです。
ということでお腹いっぱいで大満足。
玉こんと味噌おでんをお土産に買って、おうちに帰りましたとさ。
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後白髪山、岩がゴロゴロしていなくて走りやすい、ブナブナしさ満点のとてもいいトレイルコースでした。
笹薮さえなければ何度も通いたくなるコースですが、たぶんまた行くことはないです。
といいますのも、大きな声でいえませんが、帰ってから調べたところ、後白髪山コースは通行止めになっていることが分かりました。事前にネットでコースを確認した時は通行止めであるとの情報にあたることはありませんでした。ぶっちゃけ、登山口にそんなかんじの標示がありましたが、雑誌に紹介されてるし、実際下ってきたランナーもいたので大丈夫だろうと思ってそのまま行ってしまいました。
仙台市に確認したら落石箇所があり、去年から通行止めになっていたそうです。ただ、僕が上り下りした限り落石したところはありませんでしたし、落石の危険があるようなところもありませんでした。むしろ今まで経験した中では安全で穏やかなコースでした。泉ヶ岳の方がよっぽど落石の危険がありそうなんですが。
とはいえはじめて行く登山コースは事前にしっかり調べて通行止めになっているところに今後行くことのないようします。
市の担当の方によると、工事をするにも国有地になっている関係で復旧の目途はたっていないとのことでした。このまま登山道が放置されたら廃道ということになりかねないと思います。
すごくいいコースなので大変残念です。里山を保存する会的な団体があれば全面的に支援したいです。
せっかく定義山っていう魅力的なスポットがあるので、温泉も復活して、さらに船形山、泉ヶ岳をぐるっとまわるようなトレランの大会があったらぜったいおもしろいのになーと思います。
なお、後白髪山コースは通行止めになっていますが、船形山や泉ヶ岳方面から後白髪山の山頂に行くことは可能です。
そういうわけで、後白髪山コースをおすすめするわけにいきませんが、定義山の三角あぶらあげは全力でおすすめします!
仙台にいらっしゃる機会がありましたら足をのばしてぜひご賞味ください!
おしまい。