レポ続きです。
前回→【その1】前日編
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3:00 起床
愛車フィットちゃんの中でもちゃんと眠れました。
目が覚めてしばらくして、選手用の駐車場に車を移動。
朝ご飯を食べたり、お着替えをしたり。
外雨降っているし、ギリギリに出ればいーやと思って、車の中でまったりんこ。
4:30過ぎ、車を出ました。
雨ふてるー
レストハウスに行って荷物を預けようとしたら、荷物預かりませんと。
え?
え、去年もそうだったっけ?
ゴールした後すぐ会場横の温泉に入りたいから、荷物預ける気満々だったのに。
ゴールの時間的に温泉は入れないにしても、ゴールした後すぐ荷物があるかどうかは重大事です。
今、書いてて気づいたんですが、そういえば、去年はTOMSAIさん(id:TOMSAI)が「たたむのに苦労するテント」をたててくださって、そこに荷物を置いたんでした。
僕はてっきりそれを大会本部に荷物を預けられたって勘違いしてたんですね。
これはもうTOMSAIさんのせいですね。
てか、駐車場から会場に移動している人で荷物持ってる人いないんだから気づけよ。つーか、そもそも要項読めよ。
ということで、荷物を車に戻しに駐車場へ。駐車場までが地味に遠い。
そして、駐車場から会場へ。
スタート5分前というアナウンスが聞こえてきます。
やべー。これからトイレ行くんだけど。
小走りでトイレへ。
スタート2分前。
ジェット噴射!
トイレの扉を開くとともに、5:00、「スタートー!」
大丈夫、大丈夫、焦らなさんなー
最後尾からのスタート
はい、行ってきまーす!
スタートロス1分ちょい。
今回、第二関門を通過できなかったのは、こういうところなんだなと改めて思いました。
甘っちょろい心構えでは安達太良に叩きのめされるということを思い知らされました。
ということで、まずはコースのご紹介です。
昨年の50kは短縮版でしたが、今回は従来の完全版に戻りました。
それぞれの関門の時間はつぎのとおり。
第1関門 12:00
第2関門 14:00
第3関門 17:30
ゴール制限時間 20:00(スタートから15時間)
ざっくりと5つのピークを越えるコースです。
スタート後、のんびりペースで進みます。
渋滞はちょっとありますが、わりかしスムーズに流れています。
だいぶ参加選手が少ないのかなという印象。
小雨が降る中、ゲレンデを上っていきます。やがて山道へ。
はしご!
水たまりというか、水が下に流れていく川の状態。
足場があって余裕があるので写真を撮っているんですが、山の中腹はほとんどまともな足場がなく泥の中を上ったり下ったりします。
黙々と上り続けます。
山頂のちくびが見えてきましたー
念のため補足ですが、安達太良山は別名、乳首山とよばれていて山頂に乳首のように突起した岩場があります。その岩場の先端は国家機密レベルのミサイル迎撃システムが搭載されており、通称、チクビームとよばれています。
6:27 スタートから1時間27分で山頂です。
山頂を通過したら下ります。
ここからは頭上注意ポイント。
丈の低い木々の中をかがみながらすすむところが多くあります。
僕もちょくちょく頭をぶつけるんですが、毎回ここで頭から流血する人が必ずでます。
ぬかるみもひどくて、前の方から悲鳴が聞こえてきます。
進んでいくとやはり、今回も頭から流血されているランナーがいました。
コロナの影響でレース前日のコース説明会がなくなりましたが、ケガ人が多発するポイントを事前に案内するとか注意喚起が必要なのではないかと思いました。
そして、ずーっと下っていくと渡渉ポイント。
水量が多く、流れがはげしい。
膝の上まで水の中に入って川を渡ります。
足の泥が流せてすっきりんこ。
8:23 エイド到着(スタートから11キロ)。
一昨年のタイムを手元にメモしていたんですが、15分の遅れ。
ぬかるみにかなり手こずりました。
手指消毒の指示があったので、プシュっとやってすぐ出発。
ここからは、コースの中で一番穏やかな上りのポイント。
上っていくと山頂付近は小雨と帽子が飛ばされそうなくらいの風が吹いています。
下りに入ると、大きな段差をロープを使って下るようなところがあり、もちろんドロドロ。
でも、第一関門が近づいてくると、先行ランナーとスライド区間になっていて、先行するランナーと声をかけあって進みます。
10:46 第一関門到着
トイレで用を足して、パンを2個食べます。
シューズの中に泥が入り込んでいるのでこれを落とします。
飲み物はまだ十分あるので、次のエイドで補充します。
10:58 出発
一昨年のタイムから約20分遅れ。
とはいっても次の関門には間に合うだろうと思っていました。
写真では伝わりませんが、ここでは少し晴れ間がさして、今回もすばらしい景観を見ることができました。
ここから先、胎内岩まで上りますが、かなり足が重くなっていて息がきれます。
上っていくとスタッフさんのかけ声が聞こえてきました。
胎内岩の胎内くぐりです。
それじゃ、みんな、今年も合言葉いくよー!
せーのっ!
生まれて飛びでてマタニティー!
レース中の写真はこれが最後になるんですが、この先全く余裕がありませんでした。
胎内くぐりの後、さらに上り、比較的平坦なところに出た後、箕輪山山頂を目指して上ります。
その山頂を通過して下りになりますが、ここの下りが地獄でした。
一昨年は、ここの下りを颯爽と軽やかに駆け下りて行ったんですが、そのときのコースの面影はありませんでした。
まともな足場はなく、泥の滑った跡に、滑ると分かりながら足をつけていくしかありません。
もうそこに足やったら滑るしかないじゃんっていう。どうすりゃいいんだよっていう。
疲れで足のコントロールが効かなくなっているので、どんどん転びます。
泥なので転んでも擦りむくことはなく、それほど痛くはないのですが、勢いがついた状態でスッテーンとおしりを強打することも複数回。
転べば転ぶほど、前からのドライビングヘッドだけは避けなければならないと慎重になります。
もはやタイムのことは二の次で下っていくのがやっと。
そしてまた派手に転び、脚もザックも泥だらけ。
まわりに比べて自分だけ転びまくってる。
きつい。
これ完走無理かも。
もはや、泥がなくてそれなりに走れる下りも歩く状況。
ロードに出て少し上り坂を進むと関門ですが、ロードに出ても走り出せない。
タイムを見ていなかったのですが、関門の近くでたまっているランナーが数人いたのでダメだということが分かりました。
14:09 第二関門到着。レース終了。
スタッフさんに一言。
「情けないです。」
大会に出て走るようになって6年、ぱっとした記録がない僕ですが、これまで貫いてきたことがひとつあります。それは、
DNS・DNFしない
走る環境をいただいた以上、それを全うする。
それをしなかった悔しさ、それに向けて準備をしなかった自分の弱さ。
雨足が強まる中、収容バスを待ちました。
つづく。