ちょびの走りっこ記録

サブ3目指して走ってます!

久々のグレートレースが最高すぎた件

 

11月21日に、グレートレース最新作「頂上決戦!トレラン夏の陣〜奥信濃100〜」が放送されました。

 

www.nhk.jp

 

僕はドラクエウォークのモンスターグランプリに夢中でうっかり放送を見逃してしまいましたが、再放送が11月26日にあったので見ました。

 

感想。

 

もう、最高っ!

 

久々に聞いた三浦貴大さんと武内陶子さんのナレーションの絶妙のバランス!

 

このナレーションだけでごはん3杯いける!

 

コロナでずっと大会がなく、グレートレースの新作の放送もなかったので、久しぶりのグレートレースに感動しまくりラクリマクリスティー!もう君なしで生きられない~

 

※以下、ネタバレ全開で書きますのでご了承ください。

 

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今回のグレートレースは、今年8月28、29日に開催された奥信濃100のドキュメント。

 

okushinano100.com

 

コースはもともと100キロを予定していましたが、コロナ対策で75キロに短縮。

ぶっちゃけ、グレートレースが取り上げるレベルのコースかというと、「?」な印象。しかし、蓋を開けるとこの距離の中にもたくさんのドラマがあって見応え十分でした。

 

レース序盤は、須賀選手がトップを独走。

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須賀選手といえば仙台在住で本ブログにたびたび登場しております。一方的に僕が書いてるだけですが。

 

直近ですと、7月にあった杜のタイムトライアルで走っていらっしゃいました。

 

chobi-chobi.hatenablog.com

 

この1カ月後に奥信濃を走っていたんですねー

 

今回の放送で須賀さんが紹介された際、須賀さんが電車の運転手さんだったことが分かりました。

しっかりお仕事されながら、トレイルランナーとして最前線で活躍されていること、改めて尊敬の念を深めました。

 

さて、レースでは、須賀さんがハイペースでトップを独走。

しかし、27キロ地点のエイドに入る前に転倒し、そこからペースが落ちてしまいます。

 

須賀さんを抜いてトップにきたのは小原将寿選手。

 

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小原選手は、先日僕が参加した日光マウンテンランニングのミドルコースで上田瑠偉選手に次ぐ2位。

39歳とは思えない若々しさと物腰のやわらかさを兼ね備えた超絶好印象ランナー。

エイドにいた子どもたちにも「ありがとう」の一言を忘れません。

 

目を引いたのは小原さんが使っているザック。

 

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Answer4のドラえもんザック!

 

かわいー

 

今年僕が参加した安達太良と日光でも同じザックを使っている人を見かけて、いいなーと思ってました。

僕が使ったら藤子F不二雄に謝れ!と言われること間違いなしですが、小原さんが使うと全然違和感なし!

小原さんのようにオサレにおシャンティーに山を走りたいものです。

 

さて、実力的に小原さんがトップを独走するかと思いきや、真夏の暑さに思うような走りができないランナーたち。

 

そんな中、無名の選手が小原さんに追いつきます。

 

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その選手は、下家悟選手。

 

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残り20キロ、ダークホースがトップをねらって追い上げます。

 

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一方、その頃、須賀さんは6位に後退していました。

 

後ろから追いついた選手が須賀さんに声をかけます。

 

「いっしょに行きましょう」

 

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声をかけたのは長田豪史選手。

 

長田さんは相当変わったランナーで、ステイホーム中、1本の木をぐるぐるまわって3日がかりで100マイルを走ったという偉業を成し遂げた人物。ぶっとんでる。。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

須賀さんと長田さんは何度もレースを戦ってきた仲です。

 

心が折れかかっていた須賀が長田に引っ張られて息を吹き返しました。(武内陶子

 

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辛さを知る者同士だから通じ合う何かがある。

順位だけがレースではありません。(武内陶子

 

この模様を須賀さんがブログにアップしています。

 

ameblo.jp

順位だけじゃないトレイルランニングの楽しみ、魅力。
それが感じられる内容だったのが、個人的にすごく嬉しかったんです。

 

今回のグレートレースでこのシーンが一番心に残りました。

改めて、トレランっていいなと思いました。

 

これってトレランに限らない話しで、レース中に声をかけあうかどうかにかかわらず近くを走るランナーの存在って本当に大きいと常々感じます。

そういう仲間といっしょにゴールを目指すこと、昨日、多くの速報記事が出て、ランを通じた関係って本当にかけがえのないものなんだなと思いました。

 

ーー

 

そして、トップ争いはとうとう下家選手が小原選手をとらえました。

 

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下家選手が一気に突き放します。

このナイスランって声かけあうところめっちゃ好き。

海外レースだったら絶対ない。

 

まさに下剋上という展開。

 

下家選手、失礼を承知で書かせていただくと、本当に大変失礼なんですが、トップ選手に比べるとランナー体系ではありません。

それが、股上:股下=8:2の僕にとっては、すごく勇気のもらえることでした。

常々僕は股下の長さに応じてレースでハンデをつけろ、脚が長い人間が早いにきまってんだろ、ハンデがあったらとっくにオリンピックでてるわ!キプチョビとして2時間切っててもおかしくないわ!と言ってはばからないのですが(はばかれ)、やはりこういう短足ランナー(超絶失礼!リスペクトです!)がトップ選手と戦っているところをみると自分もがんばろうという気持ちになります。

 

残り6キロ、最後のエイドに2位でやってきたベテランの西村選手が怒涛の巻き返しをみせます。

 

下家選手、最後まで逃げ切れるのか!?

 

トップでゴールにやってきたのは、、

 

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並みいる強豪をおさえて優勝したのは下家選手でした。

 

インタビューを受けて言葉をつまらせていた下家選手。

これまで並々ならぬ努力を重ねてきたことが伝わってきました。

 

2位西村選手、3位小原選手、長田選手は5位、須賀選手は6位という結果でした。

 

ーー

 

午後6時20分日没。

 

レースはまだおわっていません。

 

辺りが暗くなっても黙々と足を進める選手がいました。

 

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83歳のレジェンド、月岡金男選手です。

 

全然とまらないんですね、の問いかけにこう答えます。

 

そうですね 意外と腰掛けたりして休むってことはあまりしない

持久力はあるんです

ただ遅いっていうだけで

自分なりにやれば全然問題なく走れる

 

強すぎる!

 

そうかんたんにできることではありませんが、自分が目指すべきはこれだなと思いました。

 

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グレートレースはトップ選手だけでなく、こういうランナーも取り上げてくれるのがいいんですよねー。

 

信濃、すごく走りがいがありそうで、かつ、そこまでトリッキーなコースには見えなかったので(あくまで放送を見た限りでは)、いつか必ず走りたいです。

時期的に安達太良に近くて、来年は安達太良リベンジのため行けませんが、再来年行ってみたいです!

 

コロナで開催されないレースも多い中、レースの模様をまとめたドキュメントを見ると気持ちが高まります!

 

三浦貴大さんの締めの一言。

 

「さあ、また旅を始めよう」

 

くぅーーーーー!

 

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さてさて長くなって恐縮ですが、グレートつながりで、11月27日、田中陽希さんのグレートトラバース3最終回が放送されました。

 

www.nhk.jp

 

陽希さんの長い長い挑戦、すべての回を追えていたわけではないのですが、非常に感動的な最後でした。

 

12月29日に撮影の裏側を紹介するような総集編が放送されるようなので絶対見逃せない!

 

そして、グレートトラバースの後にアントニオ猪木さんのドキュメンタリーを放送していて、これも見入っちゃいました。再放送があればぜひご覧になっていただきたいです。

 

www.nhk.jp

 

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以上になりますが、奥信濃100のグレートレースの再放送が、BS1で12月7日(火)18時からあります。

クイーンズ駅伝を全然見ていない僕が言うのもなんですが、トレイルランナーのアツい走りを見ることができるので、ぜひご視聴くださいませ!

 

 

おしまい。