レポ続きです。
前回→
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ハーフを1:29:28で通過。
去年、僕はエントリーしたつもりになってエントリーしていなかったので応援に行きました。
ちょうどハーフを過ぎたあたりで応援していました。
これを持って。
去年の僕のように誰もいないような、かさ上げ道路で応援してくれる方が意外といてとてもうれしかったです。
20~25キロ
21:01(キロ412)
はやい段階でハムに張りを感じていましたが、大丈夫もってるもってる。
しかし、ジョグ感はもうありませんでした。
27キロ付近のエイドで給水。
それまでエイドで遅れをとっても無理せずペーサーに追いついていたものが、ここのエイドで離されて追いつくことができなくなりました。
こうなったらおしまいです。一気に転落人生。
全身に疲労感がどっと押し寄せてきました。
それまで軽快に走れていたのがうそのように脚が動かなくなります。
そんな僕の状態が分かったであろうナコラマさんが「ファイト」と声をかけてくださり僕の前へ出ました。
この声がけが本当にうれしくてナコラマさんに追走しましたが、100mももちませんでした。。
あっという間にペーサーは視界から外れていきました。
25~30キロ
21:28(キロ417)
30キロ過ぎてからはひどかったです。
両脚のハムの張りがピークに達してギンギン痛みます。攣らないんだけど痛い。
脚があがらなくて絶望して撮った30キロ過ぎの一枚。
はるか先に小高い上りが見えて絶望感が一層増します。
まだ12キロある。。ゴールできる気がしない。。
その後スライド区間を経て公園に入っていきます。
ここまでエイドを全く楽しんでいないわたくし。
おっ!液体状のものだ!
エイドを味わう気力がありませんでしたが液体状のものならいけると思い取りました。
それを口に。
まっずっ!
半分噴き出る。
ごめんなさいごめんなさいホントごめんなさい。
フル後半になるとホントおかしくなるんです、いろいろ。
甘いものを想像したら全然そうじゃなくて言葉に表せない未知の味に遭遇して脳が処理しきれませんでした。
後からこの謎の液体状の物質の正体を調べてみました。
紅玉リンゴの冷製ポタージュでした!なんだ紅玉リンゴの冷製ポタージュって。
紅玉リンゴの冷製ポタージュって分かった上で正常な状態でいただけばぜったいおいしいです。そうに間違いありません!まずいとか書いて本当にすみません!ディスるつもりはマジでありません!
紅玉リンゴの冷製ポタージュは正常な人間が食べればおいしい。
紅玉リンゴの冷製ポタージュは正常な人間が食べればおいしい。
大事なことなので2回!!
ちなみに上の画像のようにエイドの内容は充実しています!牛タンやえいようかんもあります!
塩サイダーは能登のサイダーです。こういうかたちで被災地を応援する取り組みはとても意義のあることだと感じます。
この公園にある慰霊碑は津波の高さを表しています。
公園を出てコースを北上。
30~35キロ
24:51(キロ458)
あと7キロ。もう脚があがりません。ハムが痛くてしかたない。きつい。
「コース最後の上り がんばれ!」
フルを走る以上歩かない、立ち止まらない。マラソンしにきたんだから。
いや、こういうときは一度立ち止まってストレッチした方がいい。
35~40キロ
28:21(キロ540)
もはや9月にあった上州武尊70kラストのロードの方がペースがはやいっていう。
ここまで落ちてしまうものかとがっくしきます。
あと1キロ、もうちょっとだー。
去年この付近で応援をしていました。
これを持って。めっちゃテープペタペタ貼ってる。
そう、どんなに無様でも最後までゴールをあきらめず走り切ることです。
去年、この安西先生に反応してくれるランナーがたくさんいてうれしかったことを覚えています。
「そうくると思った!」とか言っていただいたり。
おいやんさんは僕の目の前で立ち止まってくれましたから。
いやいや、はやく行ってくださいっていうwww
ちなみに、去年使わなかった没案。
大会前日にあわてて準備して、当日もあっちこっち車を走らせて応援活動をしました。すごくいい思い出になっています。
カーブを右に折れ、名取市文化会館のフィニッシュゲートが見えてきました。
あともうちょっと!
目標には遠く遠く(マッキー風味)及びませんがチャレンジしたことに意味があったと思いたい。そうでも思わなきゃやってられんわ。
ゴール!!
グロス 3:12:28
ネット 3:11:50
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う、動けない。。
ゴール直後、膝に手を当ててその場で動けなくなります。
救護の方が心配して「大丈夫ですか?」と声をかけてくださいました。
よっぽど死神顔だったんだと思います。僕、普段から死神顔なんですけれどもー(高校のあだ名「死神」。あと「レディース」(レディースサイズの靴を履いてたから))。
なんとか身体を持ち上げて導線にしたがって進みます。
ボーイスカウターから完走メダルをかけてもらいます。
この少年がもう、ほんとこんなおっさん当たっちゃってごめんねってかんじで申し訳なくなる表情をしていました。
続いてタオル。
これまた僕がよっぽど死神に見えたのか、スタッフさんが肩からタオルをかけていただきました。
ありがとうございます。
それからポカリを飲むエリアがあり、
手提げ袋を受け取ります。
ここから次々にこの袋にもらったものを入れていくシステム。トリックオアトリートスタイル(?)
まず、水、ペットボトルで1本。
めぐりズム。
ウェットティッシュ
ボールペン
イン商品
年齢確認。
ノンアルビール
最後になんかの優待券。
ということで、この完走直後のトリックオアトリートロードがけっこうな長さでつらかったです。いろいろいただけて非常にありがたいのはやまやまなんですが。
荷物を受け取り、更衣室になっている体育館へ。
着替え中に脚を攣って悶絶するおっさん多数発生。
改めて完走メダルを確認しました。
おもて!
うら!
そうそう、参加賞Tシャツは事前送付でした。
おもて!
うら!
それから朝集まった5人が合流。
体育館を出たところで、ゼッケン提示と引き換えにフカヒレスープのふるまい。ありがとうございます。
ここから15分くらい?かけて名取駅へ歩いて帰ります。
名取駅に行くまでところどころスタッフさんが立っていて案内をしていただきました。
名取駅から仙台駅へ。
駅前のお店でかんぱーい!
非常に有益なランニング情報を交換し合いました。
なお、ここに書けそうな話題はひとつもありません!
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ということで最後に総括です。
スタート会場のトイレやコース上のエイドに一部不満はありましたが、それ以外はとくに気になる点はありませんでした。
ランネットの評価もかなり好意的でこんなに文句を言ってるのは僕ぐらいです。そこはやっぱり地元だからこそきびしい目を向けていかなければと思ってるんですけれども。
えぐいアップダウンがなく、追い風を受けられるところが多いのでいいコースだと思います。
今回本当に余裕がなくて全然沿道の様子を写真におさめられなかったんですが、たくさん応援をいただきました。本当に励みになりました。
大会のコースになっている被災したエリアはふだんあまり足を運ぶところではないものの、見慣れた日常の景色になっています。地元ゆえにあえて復興について考えることがなくなっていた昨今なんですが、ランネットの大会レポなど読んでいるとこのコースをより多くの人に体験してもらうことに意味があるものだと感じました。
スタート会場が仙台駅から遠くないコボスタ(宮城球場)の方ですから、非常にアクセスがしやすいと思います。前日受付もなし。僕の地元、亘理町では今、はらこめしが旬ですので大会に参加される際ははらこめしをぜひご賞味あれ!
ということで、大会に携わったみなさまに感謝の一言で締めます。
すばらしい大会をありがとうございました!
おしまい。