ちょびの走りっこ記録

サブ3目指して走ってます!

地獄坂Tデビュー&ホノルルマラソンへの憧れ?

今日はジムに行きました。

先日参加した東和ロードレースの参加賞の地獄坂Tシャツ(どピンク!)を身にまとい、トレミで走った後、ボクササイズに出ました。

地獄坂Tシャツ初お披露目です!

反応やいかに!

 

chobi-chobi.hatenablog.com

 

f:id:chobi_chobi:20170702191458j:plain

どうですかー、このピンク、主張の強さ。

 

ーー

 

更衣室で地獄坂Tに着替えて、トレミに向かいます。

 

トレミで走りだそうとしたその瞬間

 

「あ、あのー」

 

ふりかえるとそこには、有村架純似の女子、いやもはや有村架純が。

 

架純「そのTシャツってもしかして地獄坂じゃ・・・」

ちょび「え、そうだけど」

架純「地獄坂完走されたんですか?」

ちょび「完走したけど、それがどうかした?」

架純「わ、す、すごい!あの急な坂を走り切ったんですね!つい声かけたくなって。どうでした地獄坂、もっのすごい急なんですよね。」

ちょび「君で5人目」

架純「え?」

ちょび「地獄坂Tシャツですねって声かけてきたの、君で5人目。地獄坂なんて別に大したことねーし。」

架純「ご、5人。。」

ちょび「あのさー俺走る時は集中したいんだよね。気散っちゃうから後にしてくんないかなー。」

架純「す、すみません。。」

ちょび「あとさー、悪いんだけどいつも俺がトレミで走ってるとき、こっちの方ちらちら見んの君だよね。やめてくんないかなー。気が散ってしょうがないんだよ。正直迷惑なんだよね。」

架純「す、すみません。。クスン」

ちょび「え、泣いてる?」

架純「な、泣いてです。クスン」

ちょび「え、泣いてるじゃん。ちょっともうホントカンベンしてよ。俺なんかした?俺なんか悪いことした?俺が悪いみたいになってんじゃん」

架純「いや、あはたは悪くないです。悪いのはわたし。うん、今ので吹っ切れました。」

ちょび「吹っ切れた?」

架純「はい、背が高い竹内涼真似、いやもはや竹内涼真そのもののあなた。まわりには、キレイな女の子がたっくさんいますもんね。いっつも声かけられてますもんね。バレンタインの日にはジムに出待ちの子が」

ちょび「24人」

 

架純「この際だから言いますね。わたし、あなたがいつも真っすぐ前だけ向いて走ってる姿、大好きだったんです。ダイエット目的で通いはじめたジムのはずが、あれ途中から目的かわってるなって。はは。おかしいですよね。バッカみたい。かわいくもないわたしが、あなたに振り向いてもらえるはずもないのに。おかげで、わたし、いっぱいジム来て筋肉ムキムキになっちゃった。うん、でも今日思い切って声をかえてみてよかった。あきらめがつきました。わたしが目指すゴールはここじゃなかったんだって。筋肉ムキ子は今日で卒業!よーし次の恋に向けて走り始めるぞー、なんてね。練習中のところ失礼しました。じゃ」

涙をぬぐって、ちょびに背中を向けてその場を後にしようとする架純。

 

ちょび「ちょーまてよぉ」

架純を後ろから抱きしめる涼真。

ちょび「バ・カ・ヤ・ロ」

架純「え?」

ちょび「バカヤロ」

架純「え、何ですか、何ですか?」

ちょび「おまえがパーカーの中に着てるそのピンクってさ」

架純「え、やだ」

ちょび「おまえも走ったんだよな、地獄坂」

架純「主張が強いこのピンク、ばれてたか。エヘ」

ちょび「なんで先に言わねーんだよ」

架純「だって、地獄坂走ったってなんか恥ずかしくて」

ちょび「やるじゃん、地獄坂を走り切った女、嫌いじゃないぜ、俺。その辺の女とはちげーよ」

 

架純「あ、あの」

ちょび「何?」

架純「キスしていいですか」

ちょび「うっせバーカ、ここどこだと思ってんだよ。・・・いいに決まってんじゃん」

 

 

 

ーー

 

さて、気を取り直して、ボクササイズについて書きます!

 

ボクササイズに使われてる曲がかっこよくて、洋楽のことは全然わからないんですが、検索して聞いてみたりするんです。

 

とくに今使われている曲の中では、クールダウンのパートに使われているこの曲がいいです!

 


In The End (Official Video) - Linkin Park

 

この曲にあわせてカンフーポーズを決めたりしています(ボクササイズっていうか色んな格闘技の動きを取り入れたエクササイズです)。

 

f:id:chobi_chobi:20170713194122j:plain

 

 当然カンフーの基礎も何も分かりませんから、プログラムに出ている人はみなフィーリングでトレーナーの動きをマネします。

 

スタジオを外から見るときもあるんですが、何人もの大人たちがカンフーポーズ決めたり、シャーとか気合いの声出しをしています。

なかなかです。

でも、自分もその中に入るともうノリノリになっちゃうんですよ~

 

ーー

 

最近ジムでホノルルマラソンのツアーが宣伝されています。

 

 

f:id:chobi_chobi:20170713232136j:plain

 

一番安い6日間のコースで26万2000円。

 

海外のレースに出るのはずっと前からの憧れです。

毎年、何とか休みをねじ込んで思い切ってホノルル出てみようかなんて本気で悩みます。年末のクソ忙しいときに、現実的に絶対無理なんですけど。

 

ただ、不思議なことに今回はまったくそのような気持ちが湧いてきません。

ホノルル走ってみたいという思いがなくなりました。

ホノルルのせいではありませんし、ホノルルを否定するわけでも決してありません。

これはウルトラを走った影響です。

 

大枚はたいてフル走るってどうなの?フルなら別に近くの大会でも走れるじゃん、みたいな。

お金かけるからには、そのお金に見合った距離ってあるよねーみたいな。

ホノルルマラソンのツアー代でウルトラの大会何個出られるかなーみたいな。

 

ウルトラ完走しても特に自分の中で変化はないと思っていましたが、距離観というか価値観が少しかわったみたいです。

 

おしまい。

 

【本日の走り】

 

トレミジョグ 5キロ

 

 

初練習会!信夫山を走る!

暑いです(´д`)

暑くて何もやる気が起きません(´д`)

しかも、冷房つけっぱなしで寝ちゃったせいで絶不調です(´д`)

頭痛が痛いです(ダブルミーニング♡)。

この記事も昨日のうちにあげたかったのに昨日はバテバテで無理でした~

悪いのは夏。

夏が全部いけない。

夏なんか嫌いっ!

TUBEも嫌いっ!

 

stop the season in the sun~

=終わらないでくれ太陽の季節~(ちょび訳)

 

うっせ!バーカ!

終われ!さっさと終われ!

お盆前に終われ!

 

ーー

 

ということで昨日、TOMSAIさんのお誘いで、初の練習会に参加してまいりました!

 

ブログを始めて1か月と6日。

 

夢がかなったよーーー!

 

朝起きたときの気分は、戴冠式に向かうアナ!

www.youtube.com

ああ うれしすぎて わたし

舞い上がりそう

もうひとりじゃないの 夢のよう

 

 

6:00に、信夫山某所集合。

今日走る7人が集まり、まずは自己紹介です。

メンバーは、TOMSAIさん(id:TOMSAI)、ブタロウさん(id:ssk31)、そらいろさん(id:millequartz)、TOMSAIさんのラン友の会長さん、Iさん、Iさん、そして、にわかブロガー兼すっとこどっこいオッペケペランナーちょび、の7人です。

 

ちょび「(本名)と申します。よろしくお願いしますm(_ _)mペコリ」

よしよしOKOK。

この日の目標は、僕のヘンタイぶりを漏れ出さないということ。

自己紹介は無難に終えました。

 

しかし、1人だけ2,3個隣の市から参加してる時点でヘンタイ臭はすでに漂っていたのかもしれません。

 

コースを1周走り終えた後、ウルトラ走るのにどのくらい練習したのかという話しになり、1日60キロ走ることもあったみたいな話になった際、会長さんから一言。

 

「ヘンタイ!」

 

いただきました!ヘンタイ!

あざーっす!

そう、僕はヘンタイ!

れっきとしたヘンタイ!

隠す必要なんてない!てか隠せない!

ここはヘンタイを受け入れてくれるすばらしい環境!(?)

ヘンタイ、バンザイ!

 

www.youtube.com

ありのままの 姿見せるのよ

ありのままの 自分になるの

・・・

悩んでたことが嘘みたいね

だってもうヘンタイよ

何でもできる

 

ーー

 

さてさて話を戻しまして、自己紹介をした後、のぶお、じゃなくて信夫山(しのぶやま)の1周5キロのコースを、1周目はみんな同じくらいのペースでおしゃべりしながら走ります。

 

こうやって集団で走るのなんて大学のサークルぶり。

 

やだ、なにこのキラキラ感!

 

しかも夏!

 

快晴!

 

まぶしい太陽!

 

きらめく汗!

 

ポカリのCMじゃん!

これって、もはやポカリじゃん!

 

f:id:chobi_chobi:20170710203644j:plain

 

www.youtube.com

 

30になってこんなキラキラしたポカリ感を味わえるだなんて思ってもみませんでした。

 

 

 

とかキラキラ言ってられるのは、ものの5分程度でした。

 

実は僕走るの1週間ぶりで~す

この1週間暑くてバテてました~

体力激落ちで~す

 

のぶおったら、山だけあって当然アップダウン満載。

まだ6時なのにすげー暑いし

汗がもう止まらなくて、しんどい、しんどい💦

特にラスト1キロの上りは拷問でした。

 

ーー

 

2周目は各々ペースをあげて走ります。

はじめは、おしゃべりしながら平静を装いながら走りますが、どんどんついていけなくなります。

Iさん、ブタロウさん、待って、行かないで~(´д`)

速すぎ~(*_*)

 

f:id:chobi_chobi:20170710203645p:plain

 

f:id:chobi_chobi:20170710203647p:plain

 

f:id:chobi_chobi:20170710203646p:plain

 

f:id:chobi_chobi:20170710203648p:plain

 

先週地獄坂走ったんだからもっと頑張れよ!

 

次回はこの記録を上回れるように頑張ります!

 

ーー

 

初の練習会、とても楽しく走ることができました!

特にこの暑い時期、走る気力がなかなか起きないので、練習会で走る機会がもてるというのは大変ありがたいです。

日光ウルトラから中1週間というハードスケジュールにもかかわらず、企画・準備していただいたTOMSAIさん、本当にありがとうございました!

 

ちなみに、今日の記事が無駄に動画が多いのはなぜか分かりますでしょうか?

僕もブタロウさんと同じく写真を全然撮っていないからです!

写真がないときは、どうでもいい動画とかで内容を盛るのがちょびの常套手段!

そんな中しっかり練習風景を撮っていたTOMSAIさん!

ブログの大先輩、熱いブロガー魂を感じました!

 

次回もよろしくお願いします!

 

【本日の走り】

 

オフ

 

 

ブログをはじめて1ヶ月

ブログを始めて1ヶ月がたちました。

いまだに分からないことがいっぱいです。

 

ブックマークって何??

ブックマークがついてると人気記事ということで、はてなブックマークにのったりするっていうことでいいですか?

自分が気に入った記事にブックマークをつければ、マイページだかなんだかからすぐその記事を読み返したりできて便利っていうことはあるかもしれません。

 

で?

 

で、何なん?

僕ダッシュボードとの行き来ばっかで、はてなブックマークとか見たことないし。

はてなブックマークに取り上げられてるから、さぞや素晴らしい記事、ページに違いないって、はてなブックマークを常にチェックしてる人っているんですか?

 

ちょびはホントに何にも分かってない。

これだから素人は困るのよね~

 

はい、そうです、田舎で暮らしてきたおらほには異次元の世界で何にもわがんね。

はてなブックマークのそれはそれは素晴らしい可能性と魅力を誰か教えてくなんしょ。

 

最終的に行き着くところは、金!

ってことなのかなーと思っています。

 

ーー

 

細々はじめたブログで、自己満足の備忘録として今後も細々やっていくつもりなんですが、サロマのふりかえり記事を書いてから、読者さんがサロマ前の3倍以上になりました。

 

それは、とてもとてもありがたく、うれしい限りなんです。

すごくうれしんですよ、でもね、なんかこわい。

だって、いきなりそんな読者さん増える~?

おもしろいことも何も書いてないのにー

そのうち500万ぐらいの架空請求とかこないよね、みたいな気持ちです。

 

といいますのも、あえて誤解をおそれずに言いますね。

新しく読者になっていただいた方の9割が、なぜあなたが読者に?という方だったんです。つまり、走ることとは全く無縁と思われる方なんですね。100キロ走るの地獄とかいってる記事のどこにシンパシーを感じたの?って方なんです。

僕もいろんなジャンルのブログの読者になっているので、別におかしいことではないと思うんです。

でもね、その新しく読者になっていただいた9割のブロガーさん、抱えてる読者数が多く、ブログもすごく完成されています。

 

もう一度いいますね、ありがたいんですよ、大変ありがたいんです。

 

結局どういうとっかかりで、僕の記事に行き着いたのかが不思議でならなかったのです。

それで最近、アクセス解析からそれぞれのアクセス元サイトのアクセス元ページが出てくるっていうことが分かりました。

それで、アクセス元サイト「はてなブログ」のアクセス元ページを見たところ、2番目に「/-/hot」というものがありました。

なんだろうと思ってクリックすると「注目のブログ」というページにとびました。

 

これって、僕のブログが「注目のブログ」に出てたってことになるんですか?

何ら注目要素のない僕のブログが注目されるはずがないので、どういうことなんだろうと今だに分かりません。

注目のブログにのれば、注目のブログにのりましたよーってお知らせしてくれないんですか。注目されるだなんて、人生に1度とない、めでたい出来事はぜひお知らせしてほしいものです。

もし、注目のブログにのっていたとしたら、突然読者が増えたということも分からなくもない。。

 

いろいろ考えあぐねいたところ・・・

 

最終的に行き着くところは、金!

ってことなのかなーと思ったので、気にせず気ままにブログをやっていくことに決めました。

 

【本日の走り】

 

オフ

 

 

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その7】ゴール後&総括

レポ最終回になります。

 

ーー

前回まで

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その1】レース前日

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その2】スタート!

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その3】スタート~20キロ

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その4】20~54.5キロ

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その5】54.5~79キロ

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その6】79キロ~ゴール

ーー

 

ゴール後、完走メダルをかけてもらい、参加賞のタオルとゴール会場で使えるドリンク引換券&1000円分の食券を受け取ります。あとアミノバイタルゴールドドリンク1本も。

f:id:chobi_chobi:20170702224836j:plain

 

f:id:chobi_chobi:20170702191500j:plain

会場で写真撮影。

 

寒いので早く着替えます。

スポーツセンター入口で、あたたかいコーヒーを受け取ります。

あったけ~、うんめ~、生き返る~

 

ドロップバッグを受け取り、どこで着替えたらいいのか分からずちょっとさまよいます。屋外にシャワーらしきものがありますが、冷えるわと思って使いません。

ブルーシートがひかれた広いスペースで着替えます。

ランネットの評価にゴール後の更衣室がひどいというものが複数ありました。このブルーシートのところは着替えるところではなかったのかな(?_?)

 

着替えた後、ドリンクを引き替え、食券でホタテうどんを食べました。

f:id:chobi_chobi:20170627225123j:plain

f:id:chobi_chobi:20170627225122j:plain

f:id:chobi_chobi:20170627225125j:plain

 

ちょび「思ったより応援きてもらえてよかった」

ブッチャー「ラッカセイのところにも行こうと思ったんだけど入れなかったんだよねー」

ちょび「ワッカ原生花園ね」

 

ブッチャー曰く、ゴールではたくさんのドラマがあり、ゴール直前で倒れ込み精根尽きて立ち上がれなくなったランナーもいたそうです。がんばれーと、その場にいた全員が声がけしたそうです。

ランナー1人1人にそれぞれのドラマがあります。

 

f:id:chobi_chobi:20170627225128j:plain

表彰式の様子。

 

着替えてしっかり厚着しているのですが、外はかなり寒いです。

今走っているランナー、ホントに寒くて辛いだろうなと思います。

 

会場を後にします(サロマンブルーの足型を見ないまま帰ってしまう)。

 

会場を出る前にトイレへ。

2人でトイレに行き、ブッチャーのトイレが済むのを待っているその時でした。

見覚えのあるTシャツのランナーさんが目の前を通ります。

思わず声をかけます。

ちょび「あの、福島からいらした方ですか。」

「はい」

そのTシャツは福島の某ランニングクラブのTシャツでした。

ちょび「あの、チャレンジ磐梯吾妻スカイライン走ってらっしゃいましたよね。懇親会で少しお話しさせていただいた者です。(絶対覚えてないと思うけど)」

「あー、どーも。」

ちょび「またお会いできてうれしいです。サロマは何度か走られてるんですか。」

「はい、22回」

ちょび「に、22回!?」

「はい、ゴールドなんですよ。ははは」

ちょび「グランブルーですか。いや、ホントすごいすね!」(20回以上の完走者はグランドブルーとしてゼッケンがゴールド。「グランブルー」ではなくて、正しくは「グランドブルー」でした。)

 

福島にもレジェンドがいました。

うれしくて興奮気味で少しお話しさせていただきました。

 

この方、チャレンジ磐梯吾妻スカイラインのとき、後半の林道で僕を颯爽と抜いていったのですが、その時、ここは気持ちいいですね、と声をかけてくれました。

僕は後半の下り坂にだいぶやられていたんですが、その声がけに救われました。

そして懇親会、僕が1人で走っていることを話すと、1人で走り続けるには限界がある、仲間がいた方がいいですよと話してくれました。

でも、いきなり大きなランニングクラブに加入するのはハードルが高い。

じゃブログをいずれやってみようかなーと考えはじめ、なんだかんだでブログを始めるに至りました。この方は、ブログを始めるきっかけを与えてくれた1人です。

 

グランドブルーの称号にふさわしく、とても爽やかで柔らかなお人柄でした。

20回以上の完走経験者はそんじょそこらのランナーとは違いますね。

お話しできて本当によかったです。

 

ーー

 

会場を後にして、ブッチャーの運転で網走湖の近くにあるホテルに向かいます。

ホテル到着。広い部屋、窓に広がる網走湖

昨日の民宿とうってかわって、ブッチャーも上機嫌です。

レース前日の宿は寝るだけと割り切れば適当でも大丈夫だと思いますが、レース当日の宿は多少お金をかけてでもいい宿に泊まるのがいいと思います。

 

夜ご飯、ザンギ丼が食べたいと言い出すブッチャー。

車で網走市街に向かいます。しかしザンギ丼を扱っているお店がことごとく日曜休み。

おい、網走!今稼がないでいつ稼ぐ!

 

結局、ザンギ巻きならあるという、いいかんじの回転寿司屋に入りました。

f:id:chobi_chobi:20170627225129j:plain

金麦、最高!

肝心のザンギ巻きの写真を失念(>_<)

結局ザンギがなんなのかよく分かりませんでした。から揚げとも違うような。。

 

ホテルに戻り、広ーい温泉に入ります。

けっこう硫黄強め。

擦れたあの辺が、焼け付くように痛くなります。

それでも冷え切った身体が芯から温まりました。

 

その夜はぐっすり眠ることができました。

 

ーー

 

6月26日(月)

 

ホテルの朝食バイキングでお腹いっぱい食べたあと、ホテルから空港に向けて出発です。

 

ブッチャー「よし、おまんべつ行こー」

ちょび「めまんべつね。おまんべつって。。」

 

ホテルから30分弱で女満別空港へ。

 

9:15 女満別空港離陸。

まわりは、ほとんどランナー。みなさん、昨日100キロ走ったとは思えないほどしっかりとした足取りです。僕めちゃくちゃ右膝痛いんですけど。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191512j:plain

 

機内サービスでリボンナポリンをいただきます。

地獄のワッカを思い出します。

 

さよなら北海道!ありがとう北海道!

 

羽田空港に着き、東京駅に出ます。

なぜか、いきなりステーキでお昼を食べて新幹線に乗車。

夕方、自宅に帰ってきました。

 

夜、お風呂に入りに行くためだけにジムへ。

ウルトラの出走を応援してくださっていたトレーナーさんに「生きて帰りました!」とご報告。

トレーナーさんにも完走を報告できて本当によかったです。

 

ーー

 

今回のサロマ100キロを簡単に総括させていただきます。

 

1 マナー問題

 

サロマだけではないと思いますが、ウルトラの大会では立ちションが非常に問題視されています。

こまめにトイレに行けば、十分立ちションは避けられるのではないかと思います。

僕8回行きましたから。

 

それ以上に気になったのはスペシャルドリンクのポイ捨てでした。

実際、けっこう目に入りました。

自分の番号がついてるのによく平気で捨てられるなと思います。

 

タイムを優先して立ちションやポイ捨てを正当化するようになったら、それがマラソンのやめ時なんだと今後自分に言い聞かせることにします。

参加者は翌日ワッカのゴミ拾いをしている人がいるということを決して忘れてはいけないと思います。

そのゴミ誰が拾うの? サロマ湖ウルトラ2017年 〜レース翌日ワッカのゴミ拾い〜 | ウルトラランナーへの道 ブログ

 

2 運営について

 

ボランティアスタッフさん、特に過酷な環境でエイドを担当していたみなさんには心から感謝申し上げます。

不満はとくにありません。完走できた喜びが大きすぎて、不満が出てきません。

ただ、道路の水たまりというか、凸凹をなんとかしてほしいです。日本を代表するウルトラレースですから、国ないし自治体の人、予算をつけてー

 

3 自分の走りについて

 

雨をなめてはいけません。

雨と風で、気温以上に体感温度は下がります。

しっかり天気予報を見て、どんな状況にも対応できる装備を用意することが必要だと痛感しました。

 

今回のサロマでは、世界記録にあと45秒という記録が出ました。

また、完走率は71%だったという情報も出ています。

去年より完走率が落ちているのは間違いないようですが、暑いのに比べれば、条件は全然マシだったようです。

 

ワッカで低体温症になりかけた僕が完走できたのは、補給がしっかりできたからだと思います。

エイドで食べ物があれば必ず食べるようにし、胃が耐えられるように、前日、朝、大エイドで胃薬を飲みました。

まさしく「走ることは食べること」だと思います。

 

そして、今回サブ10ができた1番の要因は、岩本先生の本にしたがって練習を積んだことに尽きます(練習メニュー5割しかこなせてないけど)。

完全攻略ウルトラマラソン練習帳 潜在走力を引き出す! レベル別・書き込み式13週間練習メニュー
 

 

参考までに、3月から大会までの走行距離は次のとおりです。

3月  98キロ

4月 141キロ

5月 280キロ(チャレンジ磐梯吾妻スカイライン65キロを含む)

6月 243キロ(サロマ前まで)

 

3月4月の走行距離の不足を5月6月で慌てて取り戻そうとしたかんじがよく出ています。

走行距離が圧倒的に足りていなかったものの、5月末のちょうどいい時期にチャレンジ磐梯吾妻スカイラインを走って脚力をつけられたのがよかったと思います。

4月下旬~6月頭にかけて、ハーフの大会に3つでたんですが、その分練習メニューが崩れました。本気でタイムを狙いに行くなら、練習に集中して大会に出るのも我慢したほうがいいんだろうと思います。

 

岩本理論では、しっかり練習すれば、100キロのタイムは、フルベストタイムの2.7倍になります。

僕の今回の100キロのタイムは、フルのタイムの約3倍でした。

岩本先生の練習メニューを5割しかできていなかったので、おさまるべきタイムにおさまったと思います。

軽々しくは言えませんが、フルサブ3より、100キロサブ10の方が達成しやすいように思います。自分の走力からして、サブ3はまだまだ遥か遠いところにあります。サブ3は故障と隣り合わせという勝手なイメージがあるんですが、サブ10はスピード練習に無理がありません。ロング走をする時間を確保するのは大変だと思いますが、地道に練習を積めば、重大な故障に見舞われることなくサブ10を達成できるのではないかと思います。

そう思えるのは自分が、速く走ることより、淡々と長く走ることの方が向いているというか、好きなのかもしれません。

 

4 最後に

 

100キロを走ってみると、人間の身体ってすごいなと思います。

ひとつひとつ積み上げれば、人間成長するんだということを心から実感しました。

努力がこれほど分かりやすいかたちで結果に直結するのって本当にマラソンぐらいなんじゃないかと思います。

 

特に100キロ走ったからといって、違う自分になったということはなく、普段通りの日常を過ごしていますし、強靱な精神力がついたということもありません。

あいかわらず、走るスタミナはついても、仕事のスタミナは落ちる一方。

 

でも、サロマに挑戦する日々は振り返ってみて、とても充実していました。

サロマは自分のこれまでの走りの集大成と位置づけていたので、本気でサブ10を狙いに行きました。

それを達成できた充実感は、これまで走ってきた中で1番のものでした。

今後の自信になったことは間違いありません。

 

少し充電したらまた新しい目標に向かって進んでいこうと思います。

 

以上でサロマのふりかえりは終わりになりますが、拙い文章にもかかわらず、ふりかえり記事を最後まで読んでいただいた奇特な方、時間をドブに捨てさせてしまって、すみませんでした。そして、ありがとうございました。

 

おしまい。

 

 

【本日の走り】

 

オフ

 

 

第48回東和ロードレース大会

本日、ブログ第2弾!

サクッと終わります。

 

今日は、福島県二本松市で開催された東和ロードレース大会でハーフを走りました。

ウルトラの1週間後にバカとしかいいようがありません。

サロマは6月、この大会は7月、じゃー間あいてるから大丈夫かと思ったら1週間後だったー(´д`)

 

この大会は、1度とにかく出たかった大会だったのです。

地獄坂で有名なこの大会。

坂を走りたいというわけでは全くありません。むしろ坂なんか大嫌い。

目当ては、地獄坂Tシャツ!

f:id:chobi_chobi:20170702192117j:plain

参加賞のTシャツです。

これをジムで着ている人が多いんです。

この「地獄坂」が目に飛び込んでくるたびに、敗北感を感じられずにはいられません。

「激沈上等」にも似た挑発的というか、この文字力の強さ。

僕もこの「地獄坂」を背中につけて、俺は地獄坂を走ったんだ!と、ひとつ上の男としてジムを闊歩する。そして、女子の目を引いて結婚、という将来設計。

Tシャツゲットのために走りま~す☆

 

ーー

 

9:10 駐車場着。

駐車場というか道路の片側車線に次々車を停めます。ひらすら奥へ奥へと案内され駐車。

降りて交通整理の人に聞くと会場まで20分。

うそー遠いよー

やっぱ移動用の自転車買おうかな~

 

f:id:chobi_chobi:20170702191546j:plain

歩く

 

f:id:chobi_chobi:20170702191539j:plain

歩く

 

f:id:chobi_chobi:20170702191501j:plain

歩く けっこうな上り坂

 

f:id:chobi_chobi:20170702191502j:plain

まだ歩く

 

f:id:chobi_chobi:20170702191513j:plain

ようやく会場が近づいてきました。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191519j:plain

会場周辺。夏祭りなさがらの雰囲気です。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191528j:plain

会場の旧下太田小学校に到着。

非常に混み合っています。

参加者総数は3916人。

サロマ100キロの数を上回っています。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191529j:plain

梅干しと冷たいお茶で迎えてくれます。

 

受付でゼッケンやタグを受け取ります。

そして、トイレへ。

f:id:chobi_chobi:20170702191541j:plain

 

トイレを出るともう、10:00になろうとしています。

ハーフのスタートは10:20。

この大会、荷物を預けるところがありません。

車に戻って荷物を置きに行ったらスタートに間に合わない。

仕方あるまい!人目につかないところに置く!(危ない)

 

ゼッケンをTシャツにつけて、タグをシューズにつけてっと。

今日はもちろん、これみよがしにサロマTシャツを着て、ヘンタイっぷりを惜しみなくアピールするぞー

 

f:id:chobi_chobi:20170702191540j:plain

スタートライン、小学生たちが次々ゴールしてます。

 

10:20 ハーフの部 スタート!

バンバン!バン!バン!

そうそうこれこれ、スタートといえばこの号砲!

サロマのスタートはホントにしまりのないスタートでした。

 

今日の目標は、無理しないで走る!

坂がきついコースなので、2時間ぐらいで走れればいいかなー

 

コースはこち

f:id:chobi_chobi:20170702192118p:plain

高低差220メートルの難コースです。

スタートからガンガン上ります。

 

1キロほど進むとさっそく名物、地獄坂。

f:id:chobi_chobi:20170702191507j:plain

 

先週のサロマとうってかわって、気温は30℃近く。

暑い、暑い。息が切れる。

やはり暑いのはきついです。

サロマも暑かったら完走できたか分かりません。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191549j:plain

マラソンシャワー。

日本初の常設マラソンシャワーだそうです。

伝統的な大会ならでは。

 

ちなみに、本大会は、東北のボストンマラソンと称される大会です。

教養がない僕には、ちょっと意味が分かりません。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191550j:plain

エイドの数が多く(1キロごとにあった印象)、内容も充実しています。

サロマで我慢した分、今日はスイカをいっぱい食べてやります!

 

f:id:chobi_chobi:20170702191535j:plain

エイドがあるたびに、4連続でスイカを食べたところ、おなかがたぷたぷな感じになりました。ちょっと調子に乗りました。

 

ちなみに、紙コップやスポンジはほぼポイ捨てシステム。

ゴミ袋を持っている方がいれば、ゴミ袋に入れたんですが、一面にスポンジや紙コップが散乱している状態はいかがなものかと。

しかも復路でボランティアさんがそれを片付けているところが目に入るので、ゴミ箱を設置するとかなんとかできないものかと思いました。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191542j:plain

マラソンシャワー2つ目。

 

5キロぐらいでさっそく脚が痛くなってきました。

やはりちゃんと脚を休めないとダメですね。

とくに、今日は右膝と左の踵が痛くなります。

 

7キロぐらいから、折り返しのランナーが次々と駆け抜けていきます。

 

あれよあれよと折り返し。

f:id:chobi_chobi:20170702191543j:plain

往路、ちょうど1時間かかりました。

 

途中、激沈ノースリを3名発見。

 

後半は少し日差しがやわらぎました。

下り基調ということもあり、少し走りやすくなりました。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191536j:plain

家族ぐるみでスポンジを渡してくれるところがありました。

かわいいお子さんからスポンジを受け取ると力になりますね。ありがとう!

 

f:id:chobi_chobi:20170702191525j:plain

あじさいがキレイに咲いてます。

 

f:id:chobi_chobi:20170702191518j:plain

後半もしっかりスイカをいただきます。

他にも氷水で冷やした、さくらんぼとミニトマトもいただきました。

おいしかったです。

 

ラストはひたすら坂を下ります。

坂に身を任せて、グイグイスピードが上がります。

 

そんなこんなでゴール!

 

f:id:chobi_chobi:20170702210141j:plain

1時間50分29秒

スイカ 8切れ

 

2時間きれてよかったかな。。

サロマの分もスイカを食べられたことが何より満足です。

 

ゴール後、Tシャツを受け取ったり、水分補給をしてすぐ会場を後にします。

パンフについている入浴券が使える温泉が混む前にさっさと移動します。

 

駐車したところにまた歩いて戻るのが苦行。

 

駐車場から、入浴券で無料で入れる温泉、スカイピアあだたらまで21キロ!(遠い)

 

f:id:chobi_chobi:20170702191538j:plain

スカイピアあだたら

営業時間 10:00~21:00

料金 大人1回券 510円

 

f:id:chobi_chobi:20170702191511j:plain

f:id:chobi_chobi:20170702191527j:plain

f:id:chobi_chobi:20170702191554j:plain

 

温泉は広々としたつくりで、安達太良山を目の前に臨みながらお湯につかることができます(残念ながら雲がかかっていましたが)。

せっかくのロケーションなのに露天風呂がないというのが残念。

 

休憩所でお昼ごはん

f:id:chobi_chobi:20170702191553j:plain

ソースカツ重700円

 

休憩所には走り終わったランナーさんが何人もゴロンと横になってくつろいでいました。会場から遠いせいか、それほど混んでいなかったです。

 

この近くは岳温泉もいいですよ~

 

ーー

 

ということで、東和ロードレース、地獄坂を経験できたのがよかったです。チャレンジ磐梯吾妻スカイラインの延々と続く上り坂の方が地獄っぷりは上だと思いました。

エイドの数が思った以上に多く、冷やしたスポンジで何回も身体を冷やしながら走ることができました。この時期の開催に適した対応がきちんととられているところに伝統大会の威厳を感じました。沿道の声援もたくさんあり、楽しく走ることができました。

 

 

そして、お目当てのTシャツはー

 

f:id:chobi_chobi:20170702191458j:plain

 

どピンク!!

 

これジムで着るのはちょっとな~

 

おしまい。

 

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その6】79キロ~ゴール

今日は2つ記事をあげる予定です。

まずはレポ、ようやくゴールします。

後日、ゴール後の状況と総括的なものをお送りして終わりたいと思います。

 

ーー

前回まで

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その1】レース前日

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その2】スタート!

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その3】スタート~20キロ

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その4】20~54.5キロ

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その5】54.5~79キロ

ーー

 

79キロのエイドを過ぎるとワッカ原生花園に入ります。

 

いよいよ、ワッカです!

f:id:chobi_chobi:20170701182536j:plain

 

ワッカとはなんぞやということで少し説明します。

         

 網走国定公園ワッカ原生花園は、幅200m~700m、長さ20km、約700haにおよぶ国内最大規模の海岸草原(原生花園)で、その歴史は更新世紀(2百万年~1万年前)に海中に途切れ途切れの段丘がつくられ完新世(1万年~6千年前(縄文前期))の縄文海進後に成長したサロマ湖海跡湖)の砂州の隆起により現在の姿が完成し、一本の砂州(海中へ細長く突き出した砂地)が延々と続くまさに太古の贈り物です。

サロマ湖ワッカ原生花園−ワッカ解説

 

f:id:chobi_chobi:20170701183250j:plain

まさに楽園。

っていうのは天気がよれければねっっ!

 

ランネットである人はワッカを「ランナーの墓場」と評しました。

そのワッカに突入します。

 

ーー

 

79キロのエイドを過ぎて、まずは林道を走ります。

いきなり結構な上り坂。

でもあと少しで終わりだと思うと、テンションがあがってきました。

折り返してきたトップレベルのランナーとすれ違い、「ナイスラン!」と声をかけます。

にしても、すれ違うランナーが速いったらありゃしない。鉄人ですね。

 

するとまもなく80キロ地点。

 

80キロ通過 7:37:21

 

OK、OK。歩かないで走り続ければサブ10いけるはず!

気持ちを新たにします。

 

しばらくいくと、林道を抜けます。

 

そして目の前に広がるのは、左手にサロマ湖、右手にオホーツク海の大海原!

これぞ雄大すぎる自然!

遮るものは一切ありません!

荒れ狂う波の轟音とともに、雨風が吹き荒れてます!

 

う・そ・だ・ろ

 

聞いてない、聞いてない、こんなの最後にあるって聞いていない。

向かい風が強い雨とともに身体を襲ってきます。

そして、想像以上に大きい小刻みのアップダウン。

身体が前に進まない。

すれ違うランナーへ声がけをする余裕は全くなくなりました。

 

っていっても、2,3キロで終わるよね、さすがにここを10キロ以上走るとかってそんなバカなことないよね。

復路のキロ表示を振り返って見ます。「あと4キロ」。

うわうわうわうわ、片道だけでも7,8キロあんじゃん。ざっくり2時間弱かかるじゃん。

ありえない、ホントありえない。

 

てか、何なの、マジ何なの。

ここまでがんばってきてさー、ここから沿道の応援もなく、お楽しみエイドもなくさー、どうやって走れっていうの?何を希望に走れっていうの?

こんな仕打ちってある?

こんなのただのいじめ!

別にワッカを通らなくても100キロコースできるっしょ。

 

許さない。

僕はワッカをコースに入れた人間を絶対に許しません。

あと、AO入試で大学に合格した人も許しません。

 

ーー

 

一気にペースが落ちます。

それまで維持していた6’00ペースが6’30ペースに。6’30を維持することも困難になってきました。

 

大きな水たまりも点在しています。

すれ違うランナーがいると、浅いところを通りたくても通れません。

避けられない池のような水たまりにはそのまま突入します。

シューズは完全に水没します。

 

とにかく向かい風が強い。

寒い、寒すぎる!

 

あー絶望しかない。

 

ただ、20キロの折り返しがそうだったように、折り返しさえすれば必ず追い風になる。

とにかくそれまで堪え忍ぶしかない。

 

下り坂では右膝が強く痛みます。

上り坂はもう歩きたくて仕方ありません。

それでもここまでエイド以外、脚を止めずにきました。

走り続けたい。

上り坂だから歩こうと1度でも妥協したら、際限なく歩き出すことの方が怖い。どんなにペースが落ちても脚を動かし続けます。

 

寒くて仕方なく、ウィンドブレーカーの袖口を引っ張って両手を覆います。

GPSウォッチも一緒に覆うので、折り返しまでペースはもう見ません。

 

ところどころでスタッフさんがせわしなく連絡をとっています。

リタイヤの人が続出していることは容易に察しがつきました。

 

85キロ付近にエイドがあります。

こんな過酷な環境の中、対応してくれるボランティアさんには本当に感謝です。

 

リボンナポリンがあります。

北海道だから外せないよね、ということでほんの1口いただきます。

炭酸がおいしい。

あたたかいお茶もあります。

あったか~い

少し気持ちが落ち着きました。

この先トイレはほとんどなく途中で催したらまずいと思い、8回目のトイレへ。

 

トイレに入ります。

「うっ」

床に排泄物が散ってます。

 

壮絶過ぎる。

 

あまりの寒さでお腹を下したのでしょう。床を何とか拭いてこの状態と思われます。みな極限の状態です。

 

用を足した後トイレの中で、腰ポケットに入れていたアームカバーを腕につけます。これで少しでも寒さをしのぎたい。低体温症だけは絶対に避けなければ。

 

ーー

 

トイレを出ます。

なんて寒さ!

雨と風はさらに強さを増しているようです。

 

走り始めるというより、脚を動かし始めます。

 

脚を動かし始めたその時でした。

 

プルプル・・・

 

唇が少し震え始めます。

 

プルプルプルプル・・・

 

その震えは唇から顎へ、そして全身に広がります。

 

ブルブルブルブルブルブル・・・

 

それは大きな震えにかわりました。

 

寒い

やばい

 

ガタガタガタガタ・・・

 

震えで歯が鳴ります。

 

脚がもはや進んでくれません。

 

なんでなんで、温かいお茶飲んで、アームカバーもつけたのに。

そうか、おしっこで体温が低下したのか。

なんでもっとしっかり寒さ対策をしなかったんだ!バカ!

自分を呪います。

今まで経験のない状況にパニックです。

 

ウィンドブレーカーのフードをかぶります。

背中の方でからまってうまくかぶれません。くそっ

 

容赦なく吹き付ける風。

何とかフードをかぶりましたが、なお震えはとまりません。

体力は限界。

脚全体が痛い。

震えがとまらない。

地獄。

もうダメかも。。

 

ーー

 

なんで100キロ走ってんの?

なんでサブ10しなきゃないの?

別にリタイヤしたって自分のことなんて誰も気にしてない。

自問自答。。

 

ーー 

 

いや、そんな走る理由なんかどうだっていい!

サロマくるのに、いくらかけたと思ってんだ!

ここでサブ10しなかったら、また来年絶対サブ10してやるってリベンジしに来るに決まってる!

そんな金ないし!

 

何より何より、ブログでサブ10って言っちゃたし(「完走」ぐらいにとどめておくべきだった)!

こんなクソブログにもかかわらず、読者になっていただいたりコメントいただいたブロガーさんの応援に応えたい!

 

僕はサブ10をするためにサロマに来た!あと旭山動物園

 

大きく息を吸って、はきます。

落ち着け、落ち着け。

補給はしっかりやってきた。身体を動かせば、いずれ回復するはず。脚をとめたらこのまま身体が冷え切って終わり。

雪山だったら、寝たら死ぬぞ!

ワッカだったら、脚をとめたら死ぬぞ!

必死で身体を動かします。

震える身体を必死でバタつかせます。

後続ランナーにどんどん抜かされます。

 

 

ーー

 

「折り返しまで1キロ」

ひたすら腕と脚を動かし続けました。

脚は止まることなく動いてくれました。

やった。もう終わる。もう少しで折り返し。

表示を見て気持ちに余裕ができました。

 

気づくと震えはおさまっていました。

やー、危なかった、ホントにダメになるかと思った。

 

そう思ったのも束の間、遙か前方に、とてつもなくでかいコンクリートのかたまりが目に入ります。がっつり傾斜のついたビッグブリッジがそびえたっています。

 

うそうそ、あそこまで行く気ー?

なんであんなでかい橋つくるわけー

 

まさしく、それはラスボスでした。

 

90キロの関門を右手に脇を通過した後、ラスボスに立ち向かいます。

 

脳内BGM!

 

www.youtube.com

 

橋を上ります。とにかく傾斜がきつい。

ただ、心なしかまわりのランナーは勢いよく駆け上がっているかんじがします。

みなそれぞれのラスボスソングがあるんでしょう。

逆にテンションがあがっている気がします。

上り終えると、上った分を一気に下ります。右膝が痛てーー

 

橋を下るとすぐに折り返しです。

ラスボス折り返し。

 

脳内BGM2発目!

 


ドラゴンクエスト8 おおぞらに戦う

 

また上ります。脚は動きます。腕を振って坂を上ります。

上りきったところで、また下ります。右膝痛てー

ここを乗り越えれば終わりだという気持ちからでしょうか、なんつーでかい橋だと恐れおののいていたラスボスは案外すんなり終わりました。

 

ラスボスを攻略すると90キロ地点。

 

5キロごとにとっていた手動ラップをとるべく、手を覆っていたウィンドブレーカーの袖を引きます。

GPSウォッチの画面が消えています。

電池切れ。途中で計測法切り替えるの忘れてた。

ありがとう、GPS

君のペース管理でここまでこれたよ。

あと10キロ、自分の力で走りきる。

関門の時間表示は、

 

90キロ通過 8:44:25

 

いける!サブ10いける!

ここまで来たら脚がつぶれる気がしない!

 

ジェルを投入。

予想通り風は追い風にかわりました。雨も弱くなりました。

風が背中を押してくれます。

背中に吹き付ける風が冷たく感じますが寒気はもうありません。

 

ラスト10キロ、まわりのペースがあがります。

自分もペースが上がります。

そうか、自分はこうやってまわりのランナーに引っ張ってもらってきたんだな。

 

正直、5月末に走ったチャレンジ磐梯吾妻スカイラインのときのように、ランナー同士で走りながらお話ししたりすることは今回ありませんでした。それだけ自分も含めてまわりのランナーはタイムを狙って黙々と走っていたわけですが、まわりのランナーの走りに鼓舞されてここまで走り続けることができました。

ワッカは沿道の応援こそありませんが、ランナー同士が、お互いの走りで励まし合って乗り越えるものなんですね。

 

復路。往路ではなかった光景が続きます。

銀紙のような防寒シートにくるまれた人が多数います。

まさしく「ランナーの墓場」。

収容車が何台かやってきては道路をふさぎます。

あいかわらず、水たまりでシューズが水没します。

しかし、復路に入って元気を取り戻したランナーはもろともしません。

 

残りのキロ表示板の色がそれまでの青色から赤色にかわります。

よし、もう終わる、何とかなる!

 

ラスト10キロは本当に短く感じました。

林道に入り、「残り3キロ」の表示。

脚も身体ももう限界のはずですが、脚は動きます。

どこにそんな体力が残ってたんだと、とんでもなくペースが上がる人もいますが、それにはついて行けません。

 

林道を抜け、79キロのエイドに戻ってきました。

ワッカ終わったー

あとはフラットな道がゴールまで続きます。

 

残り2キロ。

100キロ長かった。もう終わる。早く終わって。

 

残り1キロ。

ゼッケンが見えるように、ウィンドブレーカーを脱いで腰に巻きます。

ゴール会場までの直線道路。

 

走り始めて4年。

はじめて出た大会は10キロでした。

運動音痴で走るのも嫌いだった自分が今100キロ走ってる。

感慨深くなって少しこみ上げるものがあったりなんかして。

 

吹奏楽の演奏が聞こえてきました。

GReeeeNのキセキです。

これはまさにキセキ。

僕が住んでいる福島県郡山市の某大学でGReeeeNは結成されたんです。

ちなみに、名物に乏しい郡山は、GReeeeNにあやかりグリーンカレーご当地グルメとして売り出しているんですが、ほとんど認知されていません。

僕が郡山からの参加と分かって、ゴールに近づいてきたから演奏してるんですね、これは。

サロマのスタッフすごすぎるぜ!

 

道路を右に曲がり、ゴール会場に入ります。

ゴールは目の前!

 

会場のアナウンスで、ゼッケン番号と名前が読み上げられます。うれしい!

 

ガッツポーズを決めてゴール!

 

f:id:chobi_chobi:20170630160113j:plain

ブッチャーがしっかりゴールの瞬間をおさえてくれました。

 

100キロ 9:43:47

 

f:id:chobi_chobi:20170702191459j:plain

 

ゴール直後、完走メダルを首にかけてもらいます。

脳内BGMにエンディングの曲が流れます。

 

www.youtube.com

 

 

つづく(次回、ゴール後のお話しをして終わります) 。

 

【本日の走り】

 

別記事にて!

 

 

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その5】54.5~79キロ

先週見られなかったランスマの録画を見ました。

足裏の痛み特集でした。

僕はほぼ慢性的に右足裏がおかしいです。

番組で紹介されていた足首の硬さチェックをやってみたところ、自分の足首がすごい硬くてびっくりでした。

 

ーー

前回まで

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その1】レース前日

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その2】スタート!

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その3】スタート~20キロ

サロマ湖100kmウルトラマラソンふりかえり【その4】20~54.5キロ

ーー

 

大エイドを出ます。

すぐに道の駅があり、沿道の応援が続きます。

「あざーす、あざーす」

 

大エイドを出ると上り坂ということは聞いていましたが、シューズを交換したおかげで足が軽く、坂が全く気になりません。雨もほとんどやんできました。

そして、膝下のテーピングの効果を実感します。

あーすごい安定してる。あるのとないのとでは大違い。テーピングすげー(しばらくして結局はがれる)

 

ここから先は、下手にペースを上げず淡々と走ることにします。キロ6’00ペースまで落として大丈夫なところです。

 

60キロ通過 5:36:49

 

想定タイムは5:39:00。大エイドを出て元気を取り戻したようです。大エイドに10分いたわりにタイムには大きく響いていません。

60キロから先は、ペース表では最悪キロ6’00までペースを落としても大丈夫です。

かといって、精神的にゆとりがあるかというと全くありません。

とにかく練習量が少ないため、いつどこで脚がとまってもおかしくないという不安ばかりが頭をもたげます。

 

もう少しで魔女の森があって、68キロには名物私設エイドの斉藤商店があって、さらに行けば鶴賀リゾートのエイドもある。

お楽しみが先にあると思えると単調な道でもまだまだがんばれます。

 

65キロ付近から魔女の森に入ります。木々に囲まれた道を走ります。魔女の森の前から規制がかかった道路になり車は通らず、雨もほとんどやんで走りやすくなっています。が、脚はだいぶ重くなってきました。

 

65キロを通過。いよいよ経験したことがない、未知の距離に突入です。

 

魔女の森を抜けて国道にでる手前辺りだったでしょうか。

外国人女性2人組がランナーに向けて「フォー」と声援を送っています。

いかにも外国のノリ

僕もこれに応えて「フォー」返し。まだ元気。

 

国道に入ると50キロの部のランナーと合流します。

50キロの部は速い!颯爽と抜かされていきます。

 

そして、68キロの名物私設エイド、斉藤商店。

 

ここに、ブッチャー登場!

どうやら、ブッチャーは応援ナビを見つつ、応援ポイントを見つけられるようになったようです。

f:id:chobi_chobi:20170627225632j:plain

f:id:chobi_chobi:20170627225631j:plain

 

斉藤商店では、暖かいおしぼりを渡してくれます。

あったけ~

そして、あたたかいお茶も(しかも紙コップではなく湯のみで)。

あったけ~

 

斉藤商店を後にしてしばらくいくと、69キロ地点のエイドです。

少し尿意があったので、仮設トイレへ。

トイレは2台、両方使用中。

ここで、僕は人として許されないことをしてしまいます。懺悔します。

待つ時間が非常に長く感じられ(っていってもほとんど待ってないんですが)、思わず、使用中というのに気づかないでつい急いで扉を開けようとしてしまいました、ごめんあそばせ、という体で、開けようとした扉の音で外にトイレ待ちの人いるんだよアピールをトイレの中の人にしようとしたのです。

普段トイレ使っててこういうのされることってありません?

だって、ノックしたらあからさまに急かしてるみたいで気が引けたんですよ。

使用中の赤い印が出ていることを分かっていながら確信犯で扉に手をかけました。

手を軽く引いたその瞬間、

 

ドア、オープン!!

 

「わあー!!!!」

ちょび「すみません!!!!」

 

バタン!

ちょびはその場をしれーっと走り去っていきましたとさ。

 

あー最低、最低すぎる。てか、ロックしてる扉がなんで開くのー!?

待ってちゃんと謝ることもしなかった、最低。

 

しかも、中にいた男性、正面を向いて大をしていたんですよ。

つまり、扉側を向いて和式トイレに完全に腰を掛けている状態です。

もう、うんこ座りする体力もなくなっていたんですね。

もう本当に申し訳なくて申し訳なくて。

女性が使っていたらホントにシャレになってないです。男性でもシャレにならないことは重々承知しています。

トイレを使っていた方、本当にすみませんでした。

罪悪感でいっぱいです。

一生をかけてこの罪を償います。

もう2度と同じ行為に及ばないことを誓います。

 

ーー

 

70キロ手前、仮設トイレが1台。

行ってみます。

空いてる。。

 

7回目のトイレを済ませました。

 

70キロ通過 6:37:04

 

想定タイムは6:45:00。この先どんなにつぶれても間違いなく完走はいけるだろうと、制限時間内の完走は確信します。

しかし、サブ10いけるという気持ちは全く出てきません。

この辺りからキロ6’00を維持することがかなり辛くなってきたからです。

ガクっと体力が落ちたのを感じます。

いつキロ7’00になってもおかしくない、ここからキロ7’00になったらサブ10は達成できません。

脚が重くなり、1キロ1キロがこれまで以上に長く感じます。

 

75キロ付近、鶴賀リゾートのエイドに到着。

そして、4度目のブッチャー!

 

ブッチャー「大丈夫?」

ちょび「疲れた。しんどい。」

 

f:id:chobi_chobi:20170627225629j:plain

 

鶴賀リゾートのエイドにはそうめんとお汁粉が用意されていました。

両方食べたかったんですが、食べるのがしんどくなってきており、お汁粉だけいただきました。

あったかくて、うんめ~

 

膝を屈伸して、少しストレッチをしてスタートします。

するとなぜかブッチャーが写真撮るからこっち見てーって言ってきます。

なぜ?今?走り始めてるじゃん!

ちょび「いーから、いーから、もう行くから」

ブッチャー「ちょっと、うまく撮れないから止まって」

ちょび「ん゛(`ー´)」(でも、ピース)

f:id:chobi_chobi:20170630160049j:plain

 

鶴賀リゾート近くがホタテ養殖発祥の地だそうです。

f:id:chobi_chobi:20170627225628j:plain

f:id:chobi_chobi:20170627225627j:plain

 

ーー

 

走り始めると雨が強くなってきました。

 

歩道と車道の間に分離帯がある道路を走ります。

すると歩道に大きな水たまりが増えてきます。

水たまりが少しでも浅いところを探って走りますが、シューズがびちょびちょになります。

トラックが勢いよく、水を跳ね上げて通っていきます。おいー

 

体力が限界に来ています。もう脚が走ることを拒んでいます。

もう脚を動かすというより、上半身を動かしてそれに脚がついてくるような感覚です。

脚のしんどさに比べれば大したことはありませんが、またずれというか、たまずれがヒリヒリ痛いです。マタズレーヌというパンツをはいていますが、濡れると摩擦が強くなって、擦れて痛くなってしまっているようです。

 

目の前に10メートル以上続く、池のような水たまりがあらわれます。

「うわ」

思わず声に出ます。

避けられないので、そのまま突入します。

しんどい、しんど過ぎる。

 

それでも、サブ10を狙えるところにきています。

なんとか6’00ペース前後をキープしています。

想定ペースでは6’30まで落ちても大丈夫なところですが、ここでペースを落とすと一気にペースが落ちてしまうんじゃないかと怖くなります。いや間違いなく落ちる。

同じぐらいのペースの人に食らいついていきます。

 

少しでも気を落としたら負け、ここからは気力。

自分に言い聞かせます。

 

気持ちを奮い立たせるために脳内BGM!

 


爆風スランプ(旅人よ)-Viet Nam Festival 2016-

 

強い風に今立ち向かってゆく

 

遙か彼方を目指した旅人よ

 

・・・

 

広い宇宙の上を走ってゆく

 

遠い遠い自分に出会うために

 

・・・

 

(一部変更)

 

 

爆風スランプはランナーよりこっちのほうが好き。

 

 

ワッカ原生花園入口の79キロのエイドが見えてきました。

 

よし、もうほとんどゴールだ!

 

 

そして、いよいよ地獄突入です。

 

 

つづく。

 

【本日の走り】

 

オフ