もう一か月前のことになってしまいますが、映画『レディ加賀』を見ました。
この映画、僕がこのブログでめちゃくちゃ応援してきた(?)小芝風花さん主演に加えて、中村静香さんも出演。
この最強タッグの映画を見に行かないわけにはいかないということで、公開早々、ギックリ腰の痛みに耐えて鑑賞してまいりました。
小芝風花さんに触れている記事↓
中村静香さんに触れている記事↓
映画のあらすじはこちら↓
樋口由香(小芝風花)は、加賀温泉にある老舗旅館「ひぐち」の一人娘。小学校の時に見たタップダンスに魅了され、上京してタップダンサーを目指したものの現実はうまくはいかず、夢を諦めて実家に戻って女将修行を始めることに。何をやっても不器用な由香は女将修行に苦戦するものの、持ち前の明るさとガッツで奮闘する。そんななか、加賀温泉を盛り上げるためのプロジェクトが発足し、由香は新米女将たちを集めてタップダンスのイベントを開催することになるが……。(公式サイト「ストーリー」より)
実際に加賀温泉の女将のみなさんで結成された「レディー・カガ」というPRグループを基にしたストーリーになっています。
中村静香さんは、女将ゼミナールで小芝風花さんらとともに新米女将修行に奮闘する元キャバ嬢の役。とてもいい役をもらっています。
見どころは言うまでもなく女将たちのタップダンス。
紆余曲折を経て披露される女将たちのタップ、とくに小芝風花さんのソロタップがかっこよくてしびれます。
僕がブログで小芝風花さんに触れたのが2019年。それから出世しましたねー。オスカー所属ならもっと早くドラマの主演張れてもおかしくなかったと思うのですが。
中村静香さんもなんやかんや息の長い女優業をされています。ちなみに中村静香さんもオスカー。
ここからは個人的な感想になりますが、本作、『フラガール』と『座頭市』を足して2というか3で割ったようなかんじの映画でした。
キャストのみなさんは安定感のある演技を見せてくださったのですが(とくに檀れいさんが凛としてかっこよかったです。)、シナリオ・演出がイマイチだったかなと思いました。全体的に軽いトーンでいわゆるご当地映画感が拭えませんでした。
この映画を見た後『フラガール』を見返したのですが、別格でした。
『フラガール』のすごいところはご当地映画感がないところだと思っています。
時代背景もあって重いストーリーではあるものの、ユーモアのセンスが絶妙です。
何より蒼井優さんのソロパート。余計な演出がない。必要最低限の観衆のカット。松雪泰子さんと富司純子さんの表情が全てを物語っています。『天使にラブソングを2』にも通じる邦画史に残る名シーンだと思います。
『レディー加賀』の物語の構図は『フラガール』とほぼいっしょと言っても過言ではないのですが(素人が一から練習して舞台に立つところや母親との関係性)、主人公の成長や困難に立ち向かっていくポイントがいかんせん弱い。
ということで、『レディー加賀』は『フラガール』には及ばないものの、元気がもらえる映画であることは間違いありません。メッセージ性もありました。
本作の配給収入の5%が復興支援の義援金として石川県に寄付されます。
ひとりでも多くの方にこの映画を見ていただき、それが能登半島地震の被災地の復興につながることを祈念しております。
おしまい。