ちょびの走りっこ記録

ランニングの練習記録です。

ダニングクルーガー効果とインポスト症候群

 

先日、たぬかなさんのこちらの動画を目にしました。

 

www.youtube.com

 

この動画の中で、「バカほど自分の実力を高く評価する」事象として「ダニングクルーガー」という言葉がでてきました。

今回はこの「ダニングクルーガー」というワードについて考えたいと思います。

 

こちらのページを一読するとさしあたり理解できます。

 

www.cydas.com

 

ダニングクルーガー効果とは、正しい自己評価ができず、自分を過大評価してしまうことです。思い込みや先入観によって非合理的な判断をしてしまう「認知バイアス」のひとつで、誰もが陥る可能性があります。

 

この効果を曲線化すると次の画像となります。

曲線を見ると、実際の能力が低い段階で、かなり自信を持っていることが分かります。これは、新たな知識を取り入れて「0→1」となったことで、全てを理解したと思い込んだ状態です。その後、能力が高まるにつれ、まだまだ学ぶことがあると気付き、自分の能力への自信を失ってしまいます。その後、適切な認識で能力を高めることで、正しく自己評価できるようになり自信も回復していきます。

 

適切な認識で能力を高めることで正しく自己評価できるようになり自信も回復する、ここが大事ですね~

さらに、ダニングクルーガー効果の逆があるということです。

 

ダニングクルーガー効果と逆の心理状態として、「インポスター症候群」があります。インポスター症候群は、周りからは高く評価されているにもかかわらず、自分を過小評価してしまうことです。

インポスター(impostor)は「詐欺師」を意味します。インポスター症候群に陥ると、成功を肯定できず「周りの助けがあったから成功できた」「運が良かっただけ」と思い込みます。自己評価が低いため、周りからの高評価に対し、周囲をだましていると考えてしまうのです。そこから、インポスター症候群という名前が付きました。

ダニングクルーガーにもインポストにも陥らないようにしたいものです。

上記したページには、ダニングクルーガーの具体例、ダニングクルーガーが与える影響、ダニングクルーガー効果が発生する原因・陥りやすい人、対処法がまとめられているので気になる方はぜひ一読していただきたいと思います。

 

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では、ここからもちろんランに話しをつなげます。

どうでしょうか、みなさん、ダニングクルーガーが自分のランに当てはまるかどうか??

僕はめちゃくちゃ当てはまります!

 

まさにこの現象そのもののできごとがありました。

 

10月19日(土)、毎週土曜は長めに走ります。トレミですけれども。

いつもどおり、いやいつも以上にやる気満々で走り出しました。トレミですけれども。

 

だが死か死、走り始めてしばらくすると右膝裏にいやーなかんじ。

いやだないやだな、こわいなこわいなー(稲淳風味)と思ってたら、案の定、宍戸錠オダギリジョー!右膝裏が痛くなってきました。

そのうちよくなるべ、と思ったら悪化する一方。これはさすがにまずいと判断して中断。

 

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ペースを落として続けるか2秒悩みましたが終了。

以前左に出た膝裏の痛みが今回は右に。

 

自己評価を完全に誤ったことによる愚行。練習の流れと内容をミスりました。

なんか最近いろいろ身体にあやしい部分があったんですよねー。でもまー、予定通り練習こなせてるので問題ないべ、と思いケアを怠っていました。

とくに先週の山登り。25キロなんてショートショート、LSD代わりにちょうどいいべーなどという中大甘皇子(なかのおおあまのおうじ)状態。フル控えてるのに何山行ってんだよ。バカすぎ。

自分にはある程度疲労耐性がついてるだろうという完全に誤った自己評価。

そもそも、9月にあっちこっち山に行ってそろそろ疲労が表面化してくる頃だろうと思ってたんですよ。疲労は蓄積して、かつ潜伏しますから。時間差でドカンときますから。痛みがでるっていうのはよっぽどケアができてなかったということ。痛みがでたら末期も末期。距離もペースも段階的に踏めてなかった。

 

僕はできる練習しかしません。しかもトレミ。以前できた内容。余裕でいけるだろうと思ったらこれ。久しぶりにできなかったという結果を受けてがっかりんこ。

思いっきりダニングクルーガー状態。

バカほど過大に自己評価をして失敗につっこむ。そして、しょぼぼーん。

前日整骨院行ったから身体大丈夫って思うじゃーん。整骨院行った次の日にそれまで全く何ともなかったところが痛むとか思わないじゃーん。あー、あほ。あっほぉ!

たぬかなさんに言わせてみれば、ボケが!ほんまに!勘違いすんなよ!

 

ここからダニングクルーガーの曲線のように、謙虚になって自信をつけて成長していけばいいんですが、僕の場合、その線が波をうちまくってずっと停滞しているかんじです。

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こうやって失敗を繰り返しながらやっていくしかないんだな、というなかばあきらめの境地です。

自信に満ちた謙虚さ、たぶん一生身につかない。。

 

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ランニングにおいてどのような目標をもって挑戦するか、どのような練習メニューを選択するかは、ダニングクルーガーやインポスト効果といった心理現象が強くあらわれるように感じます。ランナー一人一人の個性がでます。

自分の能力を客観的に捉える、メタ認知、これがランにおいて非常に重要でありながら非常に難しいことだと感じます。

ラソンにはこれができればサブ〇〇できるという、絶対的な指標がないから。

 

フルマラソンの完走経験がある程度あると、多少練習ができていなくてもフルに突っ込んでしまうなんてことあると思うんですが(自分は何度もそのような愚行権を行使しています。)、それは客観性を欠いた危険なラン。ダニングクルーガーに陥って自分を過大評価して無理なレースをしてしまう。

 

過去に一度達成できた目標だから、次も同じ目標あるいはさらにその上の目標を掲げる。

ごく自然な目標の立て方ですが、自分の能力を客観的に見たときにそれが正しい目標なのかどうかはよく考える必要があると思います。それは日々の練習においてもいえることで、まさに土曜日の自分。身体の状態からして設定に無理がありました。

 

ランナーはとかく過去にこれだけできたという過去の記録を基準にしがちです。常に変化する中でその時おかれた状態、具体的には練習状況、体調、あるいは加齢といった要素によってその時々のベストはかわります。走力を維持するだけでもたいへんなことだと思うんです。

 

だから、僕的には、過去の記録にしばられることなくその時々のベストを尽くすことに価値があると考えたいです。

 

例えば先日の泉ヶ岳のタイムはセカンドベストでしたが、過去一いいペース配分で走れましたし、何よりも過去一楽しく走れました。もちろん反省点はたくさんありますし、タイムも自己ベストに比べたら大したものではありません。でも、手応えや充実感、トレランにおける自分の成長、下りの恐怖心がだいぶなくなって攻められるようになったとか、今までグネるようなところでグネらなくなって足首が強くなったとか、そういうことを感じることができました。

そんな小さくても前向きな成長を重ねていけたらいいんですけど、ロードだとそれがむずかしかったりなんかして。。

 

これからマラソンシーズンが本格的になってきます。

目標を達成できた人、達成できなかった人、はっきりと明暗が分かれ悲喜こもごもする時期です。

自分の実力を過大にも過少にも捉えることなく結果を真摯に受け止める、そのことを胸にとめて走りたいと思います。

 

以上、右膝裏が痛くなったことへの自戒を込めて書きました。反省反省精進精進。

 

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【走った記録】

10月14日~10月20日

  

  メニュー 結果
秋のぽこちん フェス
ジョグ(キロ6)30分 5キロ
トレミドル走(14.5km/h)70分 16キロ

トレミジョグ(10.0km/h)60分

ホットヨガ45分

10キロ

 

せいこついんでぽこちん フェス
トレミロング(13.0km/h)86分 18キロ
LSD(キロ7)180分 25キロ

 

先日、みやすのんきさんの新刊を買いました。

 

 

さらに、新しいものではありませんがこちらの書籍も読みました(キンドル)。

 

 

両著とも非常に勉強になる内容でレビュー書こうと思ったんですが、いろいろ書きたいことがあって収拾がつかなくなりそうなので、しばらくたって自分の中で整理がついたら書きたいと思います。みやすのんきさんの本はダニエルズ教徒のみなさんは必読。理論も内容も最強です。みやすのんきさんの方法論とは全く対照的な大竹さん(マツコの知らない世界のクリームパンの回に出演されたことがあるランナーです。)の練習法も一読の価値ありです!

 

 

おしまい。