少し前になりますが、5月5日(日)、OSJ奥久慈トレイルの試走に行ってきました。
5月26日(日)に開催されるOSJ奥久慈トレイル、『アップダウンを繰り返す国内屈指の難コース』と謳われています。
去年のロングコースの完走率は4割を切りました。
僕の実力でロングは無理だろうと思い、ショートにエントリーしました。約30キロのコースです。
どんなコースか調べてみたところ、ロングのレポや動画はでてきますがショートの情報はあまりでてきません。
しかも、OSJ奥久慈は毎年コースが変わります。
ということで、実際に走りに行った方がいいと考えて連休中に行ってまいりました。
以下そのレポですが、登山をするにあたってあやうい行動がでてきますので、反面教師にしていただければと思います。
なお、あくまで試走であり、実際の大会コースとは異なる点があることをご承知おきください。
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5月5日(日)
4:30 起床
4:53 自宅を出発
東北道矢吹ICから一般道へ。
福島県矢祭町と接する茨城県大子町(だいごまち)へと車を走らせます。
7:39 大子町袋田町営無料駐車場に到着。
ここに車を停めてスタート地点の竜神大吊橋に移動します。
ショートのコースは竜神大吊橋から袋田駐車場までのワンウェイコースです。
試走するならスタートからゴールまで忠実に試走したい派の僕。正直、ワンウェイのトレイルは試走するのがしんどいのでやめてほしい。。
ロングはこの駐車場がスタート・フィニッシュ地点になります。
走る装備を整えて駐車場から袋田駅へ。1キロちょい走っていきます。
無人駅ですが連休中とあってか私服の駅員さんが一人いて切符を手配してくださいました。
水郡線では一部区間でスイカを使えないため、久しぶりに切符を購入しました。
8:05、電車に乗車。電車は久慈川沿いを走ります。
車窓から臨む渓流の流れがキラキラしてきれいでした。
上菅谷駅で乗り換え。上菅谷駅での乗り換え待ち時間が44分。接続悪すぎ。
10:09 茨城交通のバスに乗車。
竜神大吊橋へは以下のとおりバスがでています(平日と土日祝でダイヤちがいます)。
竜神大吊橋(りゅうじんおおつりばし) | 常陸太田市観光物産協会公式ホームページ
この時刻表のとおり10:53には大吊橋に到着するかと思いきや、大渋滞にはまりました。連休、しかもこどもの日、予定通り行くわけがありませんでした。
11:40 竜神大吊橋到着。
電車に乗ってからここまで3時間近くかかりました。
吊橋に並行する鯉のぼりが見事でした。
周辺は観光客でごった返しています。
トレランする人なんて一人もいません。
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11:46 試走スタート。
いきなり反省点なのですが開始時間が遅すぎです。
帰ってきてからあれこれ情報をあたったところ、登山は終了時間を15時に設定しろとありました。
遠方で初見の山に行くときは前泊するなど時間に余裕をもって計画をたてるべきでした。
本番は7:00スタートです。
ジオグラフィカで用意していたルート案内にしたがって進みます。
コースを間違っていなければピロリロリンみたいな音声が鳴ります。
定期的に高度などの情報も音声がでます。
今回のコースはこちら。
前回大会のコースが本当に過酷だったようで(ロングにデビル5マイルという区間があったらしい。何その名前こわすぎ。)、今回のコースはそれに比べるとだいぶマイルドになっているようです。
鎖場があって険しい男体山というピークをショートは通過しません。
過去にトレイルもしくは林道だったコースの区間がロードにおきかわっており、走りやすくなったコースであることは間違いありません。
試走に行った時は公式サイト上にコースのGPXデータがアップされていませんでしたが、数日前にアップされました。
もうちょい早くアップしてもらえたらありがたかったです。
コースは大きく分けるとおよそ3つの区間。
①スタートから砂防ダム。約7キロ。
②砂防ダムから持方地区。ロード約20キロ。
③持方地区からゴール。トレイル約5キロ。
イメージ図↓(すみません正確じゃないです。あくまで概念ということで。)
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砂防ダム(大会ではウォーターエイド設置場所)まで7キロ行きましょう。
トレイル→ロード→林道→トレイルと次々と変化していく区間になります。
竜神大吊橋、たくさんの鯉のぼりが風にそよいでいます。
ここはバンジージャンプができるスポットでもあります。
ロードを進んで駐車場からトレッキングコースに入ります。
駐車場が満車に近い状態でトレッキングコースの入口がどこか分からず右往左往。
入口ありました。
いきなり道ほっそ。
いきなりガツガツのぼります。
途中、分岐であれ?あれ?と行ったり来たりしたところがありました。
民家の裏手みたいなところからロードに出ました。
私有地っぽくて、コースがあってるかどうか不安になります。
ロードを進んでいたら分岐で曲がるところをミスり民家へ。
間違えたと分かったのですぐ引き返そうとしたら、親切にもその住人の方が声をかけてくださり道を教えてくださいました。ありがとうございました。
しばらくオフロード。
左折。
コースはぜったいあってるんだけど草すごい生えてるじゃん。
誰も入らないような道じゃん。やだもーこわいんですけどー
しかもここからジオグラフィカ上に表示されない道に進んでいきます。
トレイル区間に入っていきます。
いきなり鎖!下るのがむずい。
OSJらしくなってきましたー
ピンクテープがあってよかったです。ちゃんとしたハイキングコースで間違いなさそうです。テープを頼りに進んでいきます。
斜面にロープと木の根っこがニョロニョロ。どこに足を置いていいか分かりません。
沢沿いを進んでいきます。なかなかの密林感。
水場とあって虫がすごいです。
虫が寄ってくる寄ってくる。
虫を払いながら進んでいると、やべっ!
踏み外した!
そのままコロコロズドーン。
約1メートル落ちました。痛っ。。
プチ滑落現場。大きなケガがなくてよかったです。
ちょうど小さい滝があるわきの道でした。
ダムっぽいの見えてきた~。
小さなダムに到着してトレイル区間終了。
スタートから1時間半ちょいかかりました。
かなりパンチの効いたトレイル区間でした。
まだ3分の1もおわっていないのにかなり消耗しました。
レースでは転んだりしないよう注意します。
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②砂防ダムから待方地区。ロード約20キロ。
第2区間に入ります。ひたすらロードです。
鯉のぼり~
大きい道路に出ました。県道33号線。
鳥居をくぐって、ずっと先にある東金砂神社(ひがしかなさじんじゃ)に向かって上りです。
ここから先がきつい峠走。
ほとんど歩きました。
ロードと登山道の選択。登山道へ。
コースは神社の敷地に入る手前で道を曲がりますが、せっかく上ってきたので神社によってみます。
動画でここをくぐるところを見ました。
ここをくぐって神社の裏手から予定のコースに合流できそう。
かと思ったらコースに向かう道がない!ジオグラフィカ上は表示されているのにー
おとなしく来た道を戻りました。
以前の大会コースはここをくぐってさらに山道へと進むかたちのようでした。
その後はひたすら下りです。
県道33号線に戻ってきました。
ここからは緩やかな上り。途中、公衆トイレがあったので利用しました。
武生林道(たきゅうりんどう)という細いロードに入ります。
傾斜がきついです。ばりばり歩きます。
バイクや車の往来がそこそこありました。
小さな公民館のような建物。トイレが使えそうでした。
いつのまにか道路は下りに。でもまたしばらくすると上り。
武生林道の途中からトレイル区間へ。
このトレイル区間を通過して武生林道に合流します。
持方集落に到着。ほとんどロードの第2区間終了。
峠道をうねうね上ってきたところ、ぽつぽつと民家があります。
ここでどうやって生活するんだと思うような場所ですが、持方集落は「にほんの里100選」に選出されていました。
秘境、平家の落人集落「持方」に(茨城県常陸太田市) | 北緯37度付近の中世城郭より
平家の落人集落と聞くとここに集落があることに納得です。
道中、電信柱や電線があったので山奥でも人が住んでいることが分かると安心して先を進めました。
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それではコースは最後の第3区間。
③持方地区からゴール。トレイル約5キロ。
登山道入口。
このとき時間は17:03。
もっと早くおわると甘くみていたので、この日僕はヘッドライトを持参していませんでした。
ためらいましたが、おそらく1時間半ほどでトレイル区間を終えられると踏んで突入しました。分岐が一か所ありそこさえ間違えなければあとはひたすら北上するのみだったので。
無事に終えられましたが、帰ってからこの判断はよくなかったと反省しています。
道に迷って暗くなっていたら遭難していたはずです。
せっかく遠くから来たのでコースを全うしようという、よくない発想もありました。
2リットル持参していた水は半分残っていましたが、食べ物はドライフルーツが3個ぐらい。スマホの充電もあやしかったです。
こういう山に対して甘い考えの人間が遭難して死にます。ホントに悪い例として見てください。
登山道を進んでいきます。分岐まで走れるところがわりとありました。
分岐。月居山(つきおれさん)・袋田の滝方向へ。
あとはひたすらまっすぐ進むのみ。
この先、高低図が細かいギザギザで上り下りを繰り返します。
ロープ。
足場が崩れてよく分からないことになってるー
道標が多く設置されていたので安心して進むことができました。
第2展望台。ほえ~。眺めがとてもいいです。
しかし、日が落ちてきました。先を急ぎます。
第1展望台。ここがコース上の最高標高。422m。
この辺からは麓の道路を行き交う車の音が聞こえていたので無事に下山できそうというかんじでした。
月居城址。ここが月居山山頂のようです。標高404m。
あとは下り。
登山道をでました。林道を進めばゴールかと思いきや。
もう一回トレイル区間がありました。
さくさく下ります。距離は1キロもないです。
はい、駐車場に帰ってきましたー。ゴールです。
無事に帰ってくることができて一安心しました。
トレイルのマナー
・トレイルに感謝の気持ちを
・ゴミはすべて持ち帰りましょう
・安全を守りましょう
・環境を守りましょう
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どこか日帰り温泉に寄って帰ろうと思いましたが、営業終了しているところがほとんど。
そんな中、道の駅奥久慈だいごの日帰り温泉は、19:30まで受け付け、20:00営業終了だったので入ることができました。
入浴料500円とお手頃。内湯があるのみですが十分満足できるお湯でした。
この日は子どもの日とあってお湯に菖蒲を浮かせていました。
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ということで、試走レポは以上です。
奥久慈のコースはショートでもロープ、鎖ポイントが複数ありました。とくに下りは慎重に。
コース途中にコンビニはありませんが、県道に自販機や公衆トイレがありました。
繰り返しになりますが、初見でチャレンジする山は事前準備を十分に。
トレランをしない方でも武生林道は峠走におすすめなので一度試してみてはいかがでしょうか。
今週末の大会、楽しんでまいります!
おしまい。