レポ続きです。
前回まで→
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7:00 スタート!
スタートラインを通過。スタートロスは23秒。
スタートロスって言ってもネットタイム関係ないですけれども。
本日のコースはこちら。
富士吉田市役所から富士山山頂を目指します。
高低図↓
距離は21キロ、標高差3000m。
ただひたすら上りつづけます。
続いてこの日のお天気。
富士吉田市という観測地点がなかったので河口湖の天気です。晴れ。
スタートするまで暑さはそれほどきつくないのですが、スタートの時間辺りからジリジリと気温が上がっていくかんじでした。
実際どうか分かりませんが、例年より気温は高くなかったのではないかと思います。
去年の完走率は過去10年で最低の41.6%でした。暑さが原因だったといわれています。
こちらは山頂のお天気。
10時、11時台がしっかり晴れてくれました。午後から天気が崩れたことが分かります。本当に天が味方してくれました。天は我らを見放さなかった。
山頂コースには3つの関門が設けられています。
①五合目関門 9:15(スタートから2時間15分)
②八合目関門 11:00(スタートから4時間)
③山頂関門 11:30(スタートから4時間30分)
一方で参加者ならみな分かっているデータ上の裏関門があります(裏関門っていうのは僕が勝手に言ってるだけですけれども)。
それが、
⓪馬返し 8:05(スタートから1時間5分)
です。
スタートから約10キロ地点にある馬返しのエイドに1時間5分以内にたどりつかないと完走率が著しく落ちるというデータがあるのです。
スタートから時間にして4分の1、ロード区間のタイムによって結果はほぼほぼ出てしまうという不思議。
これを最最最低限突破しなければいけません。
もちろん例外はあります。しかし、僕が様々な情報にあたってきた中でこの例外に該当していたのは、ランスマで取り上げられたハヴさんのみです。
このへんのお話しは解説編を設けて書きたいと思います。
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ということで、大事な大事なロード区間。
馬返しを1時間5分以内に通過することを目指して走ります。
馬返しまでは3つの区間に分けられます。
①スタートから浅間神社エイド(3.0キロ)
②浅間神社から中ノ茶屋エイド(4.2キロ)
③中ノ茶屋から馬返しエイド (3.6キロ)
それぞれの区間を、
①キロ430~キロ5
②キロ5~キロ6
③キロ6~キロ7
といったペースでまとめられると余裕をもって馬返しを1時間5分以内に通過できます。
7:06 スタートから約1.5キロ地点、金鳥居です。
鳥居の先に富士山が見えるこの場面、テンション爆上がりです。
この通りは商店街で朝早くにもかかわらず沿道からたくさん声援をいただきます。
13:23
スタート~浅間神社(3.0キロ)平均傾斜4.3%
ラップ 13:23(キロ427ペース)
快調な滑り出しというか焦り過ぎですね。もっと落ち着いて走るべきでした。
ここで早めのジェル1個目投入。補給命作戦。
ここからまわりは林になるので早々に日射しは気にならなくなります。
まわりのランナーに置いて行かれぬようせっせと走ります。
ただ、身体が重いです。どうにもこうにも脚がスムーズに前にでない感覚。
お腹が張ってるかんじもあります。朝ごはん食べ過ぎだったな。。
前方にずっと上り坂が続いています。
早くもまわりのランナーは汗だく。黙々と走ります。
だいぶ進んだところで毎年この辺りで応援をくださる富士山。
今回は何人かの仲間をしたがえています。
ちなみに・・・
2019年版
2023年版
ひとり孤独に応援してきた中、今年は仲間をしたがえていることに感慨深くなりました。
まもなく中ノ茶屋。
37:15
浅間神社~中ノ茶屋(4.2キロ)平均傾斜5.0%
ラップ 23:51(キロ540ペース)
悲観するようなペースではないものの明らかに身体がついていかないという感覚です。
もっと早く走れてもいいのに、そんな気持ちでした。
そして、この中ノ茶屋エイドに入る手前、雨が降ったわけでもないのに水溜りができて小さな小さな川のように水が流れています。
かぶり水をじゃんじゃんかぶせているからでした。
ちょっとやりすぎでは。
僕基本かぶり水しない派でシューズも極力濡らしたくありません。
びちゃびちゃになるから給水取りに行くのためらっちゃうんですけれども。
水分しっかりとってジェル2個目投入。
そしてこの先、馬返しまで狭いロードになるんですがガンガン抜かれました。
前を行くランナーについていこうとしますが思うように走れず息がきれてしまいます。
歩き出すランナーがちらほらでてくるのですが、歩きと走りを交えているランナーの方が僕より先を行っているような状況。
五合目コースを走った時はキロ7を切るペースで走れたのに。。
エプソンちゃんに表示されるペースはあっけなくキロ7を上回ってしまいます。
とくに馬返し手前約500mで傾斜がかなりきつくなります。
傾斜がきつくなると馬返しが近いしるしなんですが、このきつい傾斜がなかなかおわってくれません。
もはや歩いてもかわらなくない?というペースですが、去年はそうやって歩いて完走できませんでした。
まわりはみなしぶとく走り続けます。
これはもはや意地、山頂を目指す以上ロードで歩くわけにはいかないという山頂ランナーの矜持です。
遅くても走り続けます。
馬返しのエイドに到着しました。
この区間が前半の一番きついところでした。
エイドの先に計測地点。
1:03:39
中ノ茶屋~馬返し(3.6キロ)平均傾斜9.4%
ラップ 26:23(キロ719ペース)
あれ?今計算してみたらそんな極端に遅くなってたわけじゃなかったです。
エプソンちゃん上だとキロ748まで落ちちゃってたんですが改めて計算したらそこまで落ちてませんでした。
こんなに走れないんだーってすごく気持ちが落ちたところでした。
やっぱりペースは大事なんですが気にしすぎるのもよくないですね。山道はGPSが狂いやすいわけで。このへんのバランスがほんとむずかしい。
何はともあれ馬返し1時間5分以内という最最最低限の目標はクリアです。
去年はここまで1時間8分かかりました。
大丈夫、大丈夫、自分に言い聞かせます。
ここから先トレイル区間に入ります。
トレイル区間に入ればもはやペースは気にしません。
五合目まで走れるところは走る、流れに乗り遅れず前のランナーにひたすらついていく、これで大丈夫です。
五合目関門を2時間5分以内に通過するのが次なる目標です。
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富士登山競走は、動画撮影をしながら走るランナーや応援している人が動画をアップしていることも多く、自分が映り込んでいるのを探すのが楽しみだったりします。
馬返しで撮影された動画があり、僕が映っていました。
おい!おめー何ちんたら歩いてんだよ!写真撮ってんじゃねーよ!
余裕かましてんじゃねーよ!まわり走ってんだろうがよー!
つくづく思いました。白いな~。
この動画見て思いましたがこの後ランナーがかなり増えていきます。
いわゆるボリュームゾーン。馬返しを1時間5分以内で通過しないと嫌でも渋滞に見舞われてしまうことがよく分かります。
ガシガシ上っていきます。
ちょっと立ち止まってしまう渋滞が2回くらいありました。
ただ去年の比ではありません。
去年は完全に立ち止まってしまう渋滞が何度かありました。
馬返し1時間5分以内の通過か否かで世界がちがうことを身をもって実感しました。
それでこのような混雑しているところを足を滑らせながら追い抜こうとするランナーがいました。ぜったい無駄な体力の消費です。へんなところで無駄な体力を消費しないことが大事です。
三合目のエイドへ。
1:29:12
馬返し~三合目(1.9キロ)平均傾斜16.8%
ラップ 25:34(キロ13:27ペース)
水をしっかり飲んでバナナも食べました。
ボーイスカウトのボーイたちに感謝。
エイドではまわりに置いて行かれないようにと焦ってはいけません。補給をおろそかにしないことを意識しました。フードがあれば必ず食べる。
トレイルに入ってからは速さではなく山頂まで上り切るスタミナの勝負です。
ただし、五合目コースの場合はトレイル区間も含めてスピード勝負です。五合目コースの走り方と山頂コースの走り方は違います(上級者は別)。
三合目エイドを出発。
傾斜が少しずつきつくなっていきます。
応援ありがとうございます!
この先平坦なところなので走ります。
ちょっと走ったらすぐ上り。
いったんロードにでて
また山へ。
トレイルを抜けると五合目関門へのロードです。
走ります。応援してくれる人が列をなしています。
声がけがとてもありがたいです。
2:04:26
三合目~五合目(2.3キロ)平均傾斜20.0%
ラップ 35:12(キロ15:18ペース)
想定通りです。あわよくばあと2,3分早く到着したいところでしたが十分完走圏内です。
勝負の後半戦へ。
つづく。