ちょびの走りっこ記録

ランニングの練習記録です。

OSJ安達太良山トレイル50kふりかえり【その2】レース編

 

レポ続きです。

前回→

OSJ安達太良山トレイル50k(2022.9.4)ふりかえり 

 

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5:00 スタート!

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はげしくミスティーな中をスタートいたしましたー

 

本日のコースはこちらです。

9月1日に渡渉ポイントの増水の危険を考慮してコースの一部が変更になりました。

本来であれば5つのピークをこえるのですが、そのうちの1つをまるまるカット。

コース屈指のキツさの箕輪山登山がなくなりました。

これはロクに練習していない自分にとって完走のチャンス!

しかし、そんなふうに思っている時点で安達太良完走は無理です!


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スタートして5分。渋滞。

毎回ここは完全にとまるところです。

 

スキー場のゲレンデを上り登山道へ入っていきます。

この登山道が年々崩壊していってます。


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スタートから1時間20分で山頂の乳首が見えてきました。

心配していた天気ですが、ここまで雨がふることはなく、暑くも寒くもなく涼しげで気持ちいい天気です。


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6:23 山頂です。

過去の通過時刻(共通で比較できるのはここだけ)

2019  6:23

2020  6:09

2021  6:27


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雲海!

山の稜線でくっきり雲が分かれています。

 

そして下ります。

ここからが予想通りドロドロ。

でも去年ほどひどくない!

昨日めっちゃ大雨だったのに。

でも何度か足を滑らせて早くも心折れる(早すぎ)。

頭上注意ポイントが多く、やっぱり一発ゴンッと木に頭を打ちつける。いてっ

 

前をどんどん譲ってどうにかこうにかエイドが近づいてきました。


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8:10 エイド着。

過去の通過時刻

2019  8:07

2021  8:23

 

ここのエイドでは毎年必ず流血者が手当てを受けています。

今回もそうでした。

注意喚起をしっかりした方がいいと毎回思っています。

もし仮に安達太良に挑戦しようと思っている方がこのブログを目にしたら、「一座目の下りは頭上注意」それだけでいいので覚えておいていただければと思います。

 

水を補充してエイドを出発。

もうすでに左膝の裏が痛い。

ここから先は比較的ゆるやかな上り。あくまで比較的。


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9:48 船明神山山頂着


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見事な景色に加えて硫黄の香りがたちこめています。


そして、下りへ。

ここからまたドロドロかーと思いきや、思ったほどドロドロじゃない!

 

前を行くランナーの足の運びをまねしながらリズムよく下ることができ、ドロドロヌルヌルの苦手意識がちょっと克服できました。

 

ドロドロヌルヌルの下りは、腰が引けてはぜったいダメ。

腰が引けると重心が後ろにいって滑って転びます。

迷いなく次の足を出す!次の足を出す!の繰り返し!

 

もうすぐで登山道を抜けるぞーと思ったところで、スライド区間で復路にいるTOMSAIさん(id:TOMSAI)を発見!

さすがTOMSAIさん、かなり上位の方です。

ただ「もうダメ」みたいなことを言って立ち止まっています。

 

おい!マイラー

マイラの力はそんなものなのか!

そんなんでマイラの村を救えるのか!

マイラの村で妖精の笛を手に入れてゴーレムたおすんだろ!

しっかりしろ!

(うそです。TOMSAIさん体調がよろしくなくハンガーノックになっていたそうです。)

 

本来のコースであれば登山道を抜けてすぐ第一関門。

しかし、コース変更で登山道を抜けたあと沼尻スキー場の砂利道をひたすら下ります。

前々回も同じようにスキー場の砂利道を下ったのですが、今回はその距離がさらに長くなっていました。

 

そして、めちゃくちゃ晴れて日差しが降り注いでいます。

天気予報曇りだったじゃーん。台風発生しててそんな晴れると思わないじゃーん。

グイグイ下るランナーについていけない自分。。

足が着地するたびに腰に響く。。

日焼け止めぬってない。。

はい、もう限界です。。

 

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11:12 やっとこさ第一関門到着。

第一関門制限時刻は12:00です。

スタートから6時間12分52秒での通過。


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フードちゃんとありました。


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コーラをぐびぐびいただきました。

 

さあスタートしようというところで、時刻は11:30少し前。

 

次の関門の制限時刻は15:30。

距離は15キロくらい。

今の身体の状態で無理くない?

もうゾンビだよ。

完全体ゾンビで一山のぼってくだるって無謀だよ。

出発したらもう後戻りできないよ。

 

でもここでおわっていいのか?

マタニティしなくていいのか?

ここで終わったら何の成長もないんじゃないか?


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11:30 覚悟を決めてエイドを出発!

 

ただひたすらテクテク砂利道を歩いてのぼります。

その途中、TOMSAIさんあらわる。

コースを引き返してきたTOMSAIさん、リタイヤするとのこと。

 

「え、じゃあ、僕もいっしょにリタイヤしますー」

 

今考えるとほんとにここでいっしょにTOMSAIと引き返すべきだったのかもしれません。

 

登山道に入ります。上って下って、沼尻の元湯湯畑ゾーン。

 

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そして、天気がよすぎる。

ここは例年よく晴れる気がします。

ここから胎内岩に向かって急登です。

 

その手前、立哨さんから声をかけられました。

「大丈夫ですか?顔色悪いですよ。」

 

顔色悪いのは元からです。

 

覚悟はしていたものの上りがきつい、きつすぎる。

容赦ない日差し。

3歩上って一息つく、3歩上って一息つく、という状態。

それでも息切れがはげしく、ガンガン水分をとります。

 

足が上がらない。

身体が動かない。

尋常じゃない息切れ。

ダメだ、これはダメだ。

日影になっているところで腰をつきました。

息が整うまで休もう。

かれこれ5分ほど座り込んでいました。

黒糖わらびやレモンわらび、ジェルを口にして少しでもエネルギーを補充。

もうほとんど水が残っていません。やば。

 

行くしかない。後戻りはできないんだよ。

再び動き始めて一歩一歩足を進めていきます。

 

そして、ようやくたどりつきました。胎内岩です。

 

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みんなー!いくよー!


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生まれて


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飛び出て


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マタニティ―!

 

あーしんど。

今年もマタニティーできてよかった(T_T)

 

そこから少し上って、稜線にでてフラットなところを進んでいきます。

山の上、思ったより涼しくない。

とぼとぼ歩き続けます。


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プロペラモニュメント。


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鉄山避難小屋。ここから歩行区間

立哨さんがいます。

ちょび「もう限界なんですが。」

立哨さん「行くか戻るしかないです。」

はい、重々分かっております。

リタイヤするったって自力で下るしかないのがトレラン。

生半可な気持ちで進んではいけないのです。全てが自己責任の世界。

 

ちょび「水が尽きたんですが。」

立哨さん「この後水場があるはずです。」

朗報!

あれ?過去にコースを走ってきてそんな水場あったっけ?

水場があることを希望に進もう!

 

僕は今回ソフトフラスク500mlを2つもっていました。

ずっと曇るだろうから少しでも装備を軽くしたいと思って、例年もう1本ペットボトルで飲み物を持参するところ、それをもちませんでした。

後から仙台ハーフで知人を通じて知り合ったマイラーさん(今回の安達太良にスタッフとして参加)から、それでは足りないと言われました。

規定された量の1,5~2倍もたなきゃダメとのことでした。

山の天気はかわりやすく天気予報を当てにしてはダメ、あらゆる天候に対応できるようでなければならないことを今回痛感しました。

 

ということで、下りに入ります。

下りに入ったあたりから雲がでてきて、きつい日差しがなくなりました。

 

水場はまだかー、ウォーターウォーターとサリバン先生の如く下り続けていたところ、なかなか水場が現れない。

 

途中立哨さんがいるポイントで立哨さんに確認すると、

水場はあります!スタップ細胞はあります!とのこと。

 

そして、まわりを気にしながら進むと目の前に沢っていうか小川登場!

あーここのことだったのかー

煩わしい水たまりか沼ぐらいにしか思わないで過去に通過していたところでした。


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うん、きれいなお水。

てかさー、こういう水って飲んで大丈夫なの?

僕こういう野生の湧き水とか今まで飲んだことないんですけど。

菌に当たったりしないのかな?

 

なんて考えてる暇はない!

ガブガブ飲むー!

ソフトフラスクにもしっかり補充!

よし!生き返った!

 

ガスって気温が低くなってきたこともあいまって少し走れるようになりました。

ひばり不死鳥コンサートIN東京ドームです。復活です。

 

なお、その後帰宅してからもお腹をこわすことはありませんでした。

つくづく思いました。

一日中、山で泥んこになってたくさんの雑菌を取り入れる、

これ以上のワクチンはない、と。

 

ワクチン打つぐらいだったら山に行け!

北方謙三の「ソープに行け!」風味)

 

とはいいますものの、湧き水で食中毒とかありますから、山に入るときは事前に水場を確認し飲んで大丈夫かよくよく確認するようにしていただければと思います。


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元気になったのでどんどん進みますよー

 

途中、例年この大会をごいっしょするNさんが颯爽と僕をパスしていきました。

Nさんは昨年も同じポイントでリタイヤしているリタイヤ仲間。

足残ってるのすげーなー

 

川のせせらぎが聴こえてくると、次の関門の塩沢スキー場が近いしるしです。

 

そして、渡渉ポイント。


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スタッフさん曰く、「川に足をつっこんで丸太を手すりにして進むことを推奨!」

ということで、川に足をつっこみシューズや脚の泥を落としました。

この後もドロドロはあるんですが。

 

渡渉したあとは500mほどで関門です。

 

よーし、もう少しだー!

俄然ペースを上げてグイグイ走ります。

ゴールが近いと思うと高まります。ゴールではないんですけれども。

 

よーし!見えてきたー!
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やったー!関門だー!

生きて帰ってこれたー!

気持ちよく走り切ってフィニッシュ!

11時間14分53秒 第二関門リタイヤ

第一関門から第二関門まで5時間2分1秒かかりました。

 

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途中停止ボタンが押されていることがお分かりいただけると思います。

ボタンロック機能があることを今回学びました。

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ーー

 

第二関門についたあと、エイドのフードをいただいたりしました。

 

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先に到着したNさんといっしょに2年連続の収容バスへ。

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ビニールをわたされて自分でシートに覆うスタイル。


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そして、会場にもどってきました。

 

僕もNさんもこう見えて完全版コース完走経験者。

来年は3度目の正直で完走しましょうと約束してNさんとお別れしました。

 

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それからゲストハウスで豚汁をいただきました。


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会場のすぐ横にある温泉へ。

ただ、ここの温泉は参加賞でもらえる温泉無料券の対象外です。

 

そして、自宅へ帰りましたとさ。

 

ーー

 

では、さいごに総括。

 

今回参加者が少なかったです。

それでトレイルが踏み荒らされてなくて、後方のランナーでも比較的走りやすかった印象です。とはいってもドロドロポイントたくさんあって、たくさん転びました。大きなケガをしたり足をグネッたりしなくてよかったです。

 

今回参加者が少なかったのはエントリーの開始が遅かったことが理由だろうと思います。

公式サイトのアップが7月19日。

例年は5月にアップされるので、本当に開催するのかちょっと心配しました。

 

開催地との調整などいろいろ大変な中、毎年必ず開催していただけることに本当に感謝です。

 

今日リザルトがアップされました。

エントリー数等は以下のとおりです。

エントリー数 311名

出走者数   264名

完走者数   197名

完走率    74.6%

 

去年は以下のとおり。

エントリー数 467名

出走者数   313名

完走者数   140名

完走率    44.7%

 

コースが短縮されたことに加えてトレランに適した天候だったため、去年に比べて完走率が上がりました。

 

自分の反省は書き出したらきりがないですが、んー、ほんときりがなくて何から書いていいか分からないレベルなのですが、根本的にランへの意識を今後どうもつか、まずはそれからだと思っています。

ただ、今年も安達太良に行って本当によかった!

来年も必ず行きます!

 

最後に、大会を支えてくださったスタッフさん、地元のみなさん、声をかけあい励まし合ったランナーのみなさんに感謝の一言を。

 

ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!

 

 

おしまい。